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ビネガー・発酵料理研究家のいわまあきこです。大掃除を意識する季節。冷蔵庫などに眠っている調味料の中に、お酢はありませんか?「バルサミコ酢、買ってみたけど一度しか使わなかった!」というお声も聞きます。というわけで今回は、余りがちなバルサミコ酢の活用レシピを3品ご紹介します。
まず皆さんに知っていただきたいのは、「バルサミコ」と「バルサミコ酢」は違うということです。
「バルサミコ」は、イタリアの北部に位置するモデナ地区だけで、11世紀から作られている伝統的な果実酢です。
製法や産地、成分などを細かく定めた法律があり、これらをクリアしなければバルサミコとは呼ばれないという、由緒正しいお酢なのです。
一方で一般に出回っている「バルサミコ酢」は、ぶどうで作った深みのある風味豊かなお酢。
イタリア語で「アチェート・バルサミコ」といいます。「アチェート」は「酢」、「バルサミコ」は「芳香がある」という意味です。
甘い品種の白ぶどうの果汁をシロップ状になるまで煮詰めて作っています。
水分が50%蒸発するまで火にかけられた後、木樽に移されます。酸性化の過程を早めるために年代の経ったバルサミコ酢が加えられます。
そのバルサミコ酢がどのレベルを目指すかによって、熟成のプロセスが異なる樽に移されます。
バルサミコ酢の特徴として、ポリフェノール含有量が非常に高いことが挙げられます。
お米を原料に作られる日本の黒酢も栄養豊富ですが、バルサミコ酢のポリフェノールはなんと黒酢の3倍にものぼるのだそうです。
ポリフェノールの効果として抗酸化作用が有名です。
なかでもバルサミコ酢に含まれるポリフェノール「レスベラトロール」は長寿遺伝子「サーチュイン遺伝子」を目覚めさせる効果を持っているのだとか。
積極的にとっていきたいですね!
マッシュルーム 約150g(1パック)
玉ねぎ 小1個
にんにく 2片
サワークリーム 50g
パセリのみじん切り 大さじ1
塩 適量
パプリカパウダー 大さじ1/2
バルサミコ酢 大さじ1
顆粒コンソメ 小さじ1/2
水 1/2カップ
① マッシュルームは汚れを落とし、食べやすい大きさに切る。玉ねぎは薄切りにし、にんにくはすりおろす。
② サワークリームにパセリとにんにく1/4量を混ぜあわせ、塩で調味してソースを作っておく。
③ フライパンにオリーブオイル(分量外)を熱して玉ねぎを炒め、しんなりしてきたらマッシュルームを加えて更に炒め、パプリカパウダーと残りのにんにくを絡める。
④ バルサミコ酢とコンソメと水を加えて10分ほど煮詰め、塩で味を調える。
⑤ 器に盛り、ソースをかけて完成。
以前ご紹介した「30分ローストポーク」にぴったりのソースもバルサミコ酢で簡単に作れます。
A)バルサミコ酢 大さじ1
A)砂糖(上白糖の場合は少し減らしてください) 小さじ2
醤油 小さじ2
わさび お好みで
① Aを耐熱容器にを合わせ、レンジ(600w)で40秒加熱する。
② ①に醤油を入れ、粗熱が取れたらわさびを溶かして完成。
A)冷凍ミックスベリー 100g
A)バルサミコ酢 大さじ1
A)砂糖(今回はてんさい糖) 大さじ1
レモン汁 小さじ1
バニラアイスまたはヨーグルト 適量
① 耐熱容器にAを合わせてラップし、レンジ(600w)で1分〜1分半加熱する。
② 加熱後、レモン汁を加える。
③ ヨーグルトやバニラアイスにかけたら完成。
炭酸で割っても美味しいです。
今回ご紹介したレシピにサラダがついたら、バルサミコ酢でフルコースができます。わざわざバルサミコ酢を買いたくなる方がいらっしゃるかもしれませんね。
ぜひ、お試しくださいね。
この記事のライター
ビネガー・発酵料理研究家、発酵食品ソムリエ
いわまあきこ
59
人気料理研究家さんのレシピをお伝えする講師に応募・合格。世界の家庭料理を紹介する中で、酸味を活かしたレシピに興味がわき、お酢の世界に魅了されました。現在は、ビネガー・発酵料理研究家そして発酵食品ソムリエとして活動中。お酢とお酢料理の研究をしながら、「美味しく毎日できる料理で知らずに元気に美しく」をテーマに料理教室と日本各地のお酢で巡る「全国お酢旅」を開催しています。
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