/
ナチュラルフード・コーディネーターの茂木奈央美です。小豆の美味しさを味わうには、シンプルなぜんざいが一番!小豆の炊き方の基本は、茹でて渋抜きをしてから炊くだけです。意外と簡単に作れて、甘さも好みに合わせられるのは自家製ならでは。そんな小豆を使ったぜんざいと乗せるだけで作れるアレンジレシピをご紹介します。
美味しく小豆を炊く前に、まず小豆はその年に収穫した新しい物を用意します。皮も柔らかく比較的早く炊けるので、まず新しい小豆から挑戦しましょう。ひね豆と呼ばれる時間が経った物は、凝縮された味ですが固めなので、炊くのに時間がかかりコツも必要になります。
乾燥小豆 250g
粗製糖 200~230g(洗双糖を使用、お好みの砂糖を使って下さい)
塩ひとつまみ
水1000ml
① 乾燥小豆は、水で洗ったら、鍋に入れ、たっぷりの水(分量外・小豆の高さの2倍くらいの量)を注ぐ。
② ふたをして火を点ける。沸騰したら中火で10分ほど茹で、火を止め、そのまま30分置く。
③ ざるに上げ、湯を切る。
ポイント
最初に茹でるのは、渋抜きという作業です。
小豆の皮に含まれる灰汁の成分であるサポニンは、渋みや苦みがあるので、一旦茹でこぼして取り除きます。
小豆の美味しさが逃げてしまわないよう、ゆでこぼすのは、1回で十分です。
④ 再び鍋に③を戻し、分量の水を入れたら、火を点ける。
⑤ 沸々してきたら、火を弱火からとろ火にして50~60分煮る。時々様子を見て、灰汁が出てきた場合は取り除く。
吹きこぼれそうな時は、フタを少し開けておきます。
火力の違いがあるコンロでは、一番小さい個所の弱火を使うと良いと思います。
小豆の状態によって柔らかくなるまでの時間が違います。45分を過ぎたころから、柔らかさの確認をして下さい。
⑥ 粒を指で潰し、中まで柔らかくなったことを確認したら、そのまま30分置いて蒸らす。
(蒸らすことで、炊きむらを無くします。)
⑦ 粗製糖を2回に分けて入れたら、塩を加えて沸々してから10分ほど煮て馴染ませる。
ポイント
砂糖を一気に入れると、浸透圧の関係で小豆から水分が抜けて固くなってしまいます。
一回目を入れたら、優しくかき混ぜながら溶かし、次を入れます。
⑧ 甘みが染みるよう、冷ましたら出来上がり。
甘みと水の量は、お好みに合わせて調節してください。
炊いている間に水分が少なくなり過ぎた場合は、様子を見ながら足してください。
出来上がり時に水分が多い時は、フタを取って煮詰めます。ちなみに、そのままに詰めると、あんこになります。
炊いた小豆 おわん2杯分または適量
餅 2~4個
① 餅は、フライパンまたは魚焼きグリルなどで、柔らかくなるまで焼く。
② 炊いた小豆は小鍋で温め、器に盛る。
③ ①を乗せたら、出来上がり。
炊いた小豆 おわん2杯分または適量
餅 2個
バニラアイス 200mlくらい
苺 2個
抹茶 適量
① 餅は、フライパンまたは魚焼きグリルなどで、柔らかくなるまで焼く。
② 炊いた小豆は小鍋で温め、器に盛る。
③ ①と縦半分に切った苺、バニラアイスを乗せる。
④ 抹茶を振りかけ、お好みでクッキーやウエハースなどを添えたら、出来上がり。
小豆を炊くのに時間はかかりますが、工程は少ないので意外と簡単に作れます。
自家製の小豆の味は、格別です。
ぜんざいをアレンジしたり、色々な食べ方が出来るので、ぜひ作ってみて下さいね!
この記事のライター
ナチュラルフード・コーディネーター
茂木奈央美
8049
海外生活を経て、インドアグリーンスタイリストに。現在は、「日常と非日常を楽しむ食事」をテーマにナチュラルフード・コーディネーター、環境アレルギーアドバイザーとしてレシピ作成、カフェメニューのプロデュース、スタイリング、セミナー等を中心に活動中。自身が撮る写真が評価され、ニューヨークやロンドンで展示の経歴あり。料理を通して、毎日の生活シーンを心豊かに暮らせるヒントとレシピをお届けします。
レシピの人気ランキング
新着
カテゴリ
公式アカウント