更新日:2021年11月11日 / 公開日:2021年11月8日
管理栄養士で焼菓子屋とお菓子教室を主宰しているあやこんです。病院栄養士時代からお菓子を勉強し始め、美味しいのにゆるっと低糖質なクッキーが出来たのでご紹介します。今回は低糖質、さらにはミネラル・食物繊維も摂れてしまうスノーボールクッキーです!決して難しくはないこのクッキー、あなたのレシピにプラスさせてみてはいかがでしょうか?
・無塩バター 50g
・きび砂糖 15g
●大豆粉 35g
●米粉 10g
●アーモンドパウダー 40g
・くるみ 10g
・塩 ひとつまみ
・パウダーシュガー(うわがけ用)または和三盆 3~5g
・●の粉をあわせ、オーブン天板にクッキングシートを敷いて粉を空焼きし冷ましておく。(120℃予熱あり 25分)
・バター室温に戻しておく。(お粉の空焼きをしている間にするとよい)
・くるみは170℃15分空焼き(予熱なし)し、適当な大きさに切っておく。
・オーブンは200℃に予熱しておく。(生地の焼成時)
① ボウルにバターときび砂糖、塩を入れクリーム状によくすりまぜる。
② ①に空焼きし冷ましたお粉類と空焼きし細かくしたくるみを入れ混ぜる。
③ ひとまとまりになったら6g程度の大きさに分割し丸めてバットなどに並べ冷凍室に入れる。(最低20分~)
④ オーブンを200℃に予熱し予熱が完了したら、天板にクッキングシートを敷いて③でねかせた生地を並べオーブンに入れる。
⑤ オーブンを170℃に下げ5分焼き、さらに160℃に下げ10分、天板を前後入れ替えて3分焼き、焼けたらいったんオーブンの扉を開け、すぐに閉めてそのまま粗熱が取れるまでオーブン内放置。(天板が素手で熱いけど触れるな~くらいの温度)
⑥ 粗熱が取れたらオーブン内から天板を出し、少し大きめ(クッキーがボールの半分くらいの高さまでにおさまる大きさ)のボールやお茶碗にクッキーを優しく入れ、上からパウダーシュガー(または和三盆)をかけ、優しく混ぜて出来上がり。(画像は向かって左の色の濃い方が大豆粉、右はおからパウダー)
通常アーモンドパウダー以外の粉を小麦粉で作るよりは、大豆粉で40%オフ!さらに大豆粉をおからパウダーにすると50%も糖質オフになります。
※おからパウダーを使う場合は、大豆粉をそのままおからパウダーに置き換え、同じ工程で作ってください。
ただ、おからパウダーは大豆粉に比べ水分の吸収が多く、丸めるときは「丸める」というよりは「にぎる」感じで丸めるようにするとまとまります。
小麦のスノーボールと比較してカロリー(エネルギー)は大差はありません。たんぱく質は「倍」になります。脂質は1割弱増しに。
なんと食物繊維は大豆粉で約1.8倍、おからパウダーに至っては約5.3倍になります。
小麦を使わないため、グルテンは出ないので、混ぜの段階ではぐりぐり混ぜてもらっても構いません。しっかりまとまっても大豆粉やおからパウダーの特性上、ホロホロになります。
焼いた後は、上掛けのシュガーをかけずに食べることも出来ますが、特におからパウダーで作った場合は、かなり豆の味がします。(大豆の青い匂い…という感じ)
ただ、ほんの少しの上掛けシュガーでこの匂いは軽減されるので、全体にまぶす程度の少ないシュガーをまぶすと美味しくなります。
上掛け用パウダーシュガー(製菓用品店やスーパーの手作りお菓子コーナー、100円ショップなどで、「うわがけ用パウダーシュガー」「なかない砂糖」「プードルデコール」など)の名前で売っていると思います。
大豆粉もおからパウダーも和テイストにすごくあうので、和三盆にするとランクアップしたようなお味になります。
・大豆粉→生、もしくは低温で焙煎した大豆を粉にしたもの
・きなこ→しっかり煎った大豆を粉にしたもの
・おからパウダー→豆腐の製造過程で出来る大豆の搾りかす(おから)を乾燥させたもの
一般的に大豆粉は加熱してから食べるようにしてください。
いずれの粉も原料が「大豆」で、小麦粉に比べて糖質が低く、食物繊維が多くなります。(特におからパウダーは断トツ)
低糖質のお菓子を作る原料にピックアップされることが多いですね。ただ小麦粉と違い、グルテンを形成しないため「つなぎ」が必要になったりします。
パンケーキなどに使うことも出来ますが、このためなんとも歯切れのよいパンケーキになったりします。
しかしクッキーは逆にこの特性を生かし、混ぜるのに気を使わなくてもサクホロに仕上がり、その食感の好きな方には返っておいしいクッキーが出来たりします。
袋から出した時の豆の匂いも、焼くことでそこまで気になることもなくなるので、使い勝手は申し分ないと思います。ぜひ、いつも使いのお粉のメンバーに加えてください。
密閉できる缶やタッパーなどに乾燥材を入れ、直射日光や温度の高いところは避けて1週間から10日ぐらい持ちます。
生地のまま(作り方③でそのまま冷凍庫に入れたまま1ヶ月もちます。焼くときは同じ温度で凍ったまま焼いてください)冷凍生地をストックしておくと、急なお客様でも手作りのクッキーでおもてなし出来ますね!
今回は、低糖質スノーボールクッキーのレシピをご紹介しました。
まだまだ誤解があることがありますが、特に焼菓子の場合、低糖質=低カロリーに必ずしもなるとは限りません。
もちろん低糖質はカロリーもなくなってしまう訳ではありません。
今回は使用するお粉の一部が「小麦粉(薄力粉)」だった時に比べて糖質が40~50%まで下がるというもの。
低糖質クッキー初心者さんに作りやすいようにバターや砂糖(今回はきび砂糖を使用)も使っています。
作り方は特に難しいことはありませんが、お粉をいったん空焼きにすることにより、お粉の水分が抜けて、香ばしくサラッとしたクッキーが作れます。(サクホロというものですね)
ちょっと小技があるとすれば毎度ですが美味しい塩をひとつまみ必ず入れてください。味がグッと締まります!特にこのクッキーは塩が必須。
今回はアレルギー対応ではありませんが、小麦は使用していません。簡単に出来るのでクリスマスなどにも、ぜひ作ってみてくださいね♡
この記事のライター
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