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秋から冬へと向かっていくこれからの時期に食べたくなる料理のひとつが、シチューではないでしょうか。温かく湯気の上がるお皿からシチューをスプーンで口へと運ぶ瞬間は、体も心も温められる気がします。今回はそんなシチューを身近な日本の調味料を使って、手軽に美味しく作るレシピをご紹介します。
家庭でシチューを作るときは、市販のルーと具材を買ってきて作るのが一般的だと思いますが、健康や美容に気を使っている方で「ルーは使いたくない」という方もいらっしゃると思います。でも、ルーを使わずに作る方法は手間がかかりますし、そもそも牛乳やバターなどの乳製品がとりたくないという方もいるでしょう。
そんなときにぜひ試していただきたいのが、出汁や味噌、豆乳といった和の素材を使って作るシチューです。「あっさりして物足りないのでは…」という心配も、一口食べればきっとそのコクと美味しさにビックリするはずですよ!
あくまで一つの目安ですが、健康のためには、「一日350gの野菜をとりましょう」と言われています。それに対して、20~40代の女性では100g以上も不足しているというデータもあります(※1)。野菜の中にはビタミンA、C、カリウム、カルシウム、食物繊維などの健康はもちろん、美容のためにも欠かせない栄養素が豊富に含まれているので、やはり野菜はしっかりととりたいところ。
今回のレシピは、これ一皿で一食分に必要な野菜がほぼとれるうえ、野菜以外の、いもやきのこも入るので、食物繊維などの栄養素がたっぷりととれる内容になっています。
・鱈(たら) 2切れ
・米粉(または小麦粉) 適量
・白菜 2枚
・にんじん 1/3本
・じゃがいも 小2コ
・長ねぎ 1/2本
・しめじ 1/2パック
・しょうが ひとかけ(お好みで)
・出汁 1カップ
・豆乳 1カップ
・白味噌 大さじ2
・塩 小さじ1/2程度
① 鱈は両面に塩、コショウを振って5分ほどおき、米粉をまぶす。
② 鍋に油をひき、鱈を皮目から焼いていく。反対面からも火を通して、一旦取り出しておく。
③ にんじん、じゃがいもは乱切りやさいの目切りなど、好みの形に切る。白菜は軸と葉に分け、軸は斜めにそぎ切りにして半分に切り、葉は手で繊維を断ち切るようにしながら、ちぎる。長ねぎは斜めに切る。しめじは石づきを落として、手でほぐす。
④ 鍋に油をひき、③で切った具材を入れて炒める。全体に油が回ったら出汁を加えて煮ていき、具材に火を通す。
⑤ 具材に火が通ってきたら鱈を戻し入れ、豆乳、白味噌を加え、塩で味を整える。お好みでおろしたしょうがを加えたら出来上がり。
豆乳は長く煮ると分離してしまうので、最初は出汁だけで具材を煮て、最後に加えてサッと熱を加えて温めるようにしましょう。普段のシチューに比べて低脂質なので、胃にもたれずに食べやすく、かつうま味たっぷりのコクのあるシチューになります。ついおかわりしちゃいたくなること、請け合いですよ!
※1 【参考】平成28年「国民健康・栄養調査」の結果 「結果の概要」
この記事のライター
圓尾和紀
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”日本人の身体に合った食事を提案する”フリーランスの管理栄養士。大学、イギリス、大学院で七年間栄養学を学んだ後、総合病院勤務を経て2013年に独立。ファスティングで「食べない健康法」を伝えると同時に、日本の伝統食を基本にした食べ方を、講演や執筆活動を通じて伝えている。新刊『一日の終わりに地味だけど「ほっとする」食べ方』がワニブックスより発売中。
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