/
テーブルを豪華に飾るローストビーフの調理法は、いたってシンプル。ご家庭でも簡単にフライパンで出来るレシピを、手軽に作れる3種類のソースと一緒にご紹介します。合わせる食材によって和風にも洋風にもなる、アレンジを楽しめる一品です。
高く盛られたローストビーフの中央につやつやの黄身のローストビーフ丼、マッシュポテトと一緒に並べられた定番のひと皿、バケットにたっぷり挟んだカスクート、少し厚めにカットしてチーズと合わせたタリアータ、刻んだわさびをのせしょう油を垂らしたお寿司など、ローストビーフの食べ方は沢山あり、個性も豊か。
基本の味付けが塩と胡椒なので、シンプルに食べられることから、バリエーションも豊富です。合わせる食材で和風にも洋風にも使え、アレンジを楽しめる料理、ローストビーフ。
使用される部位は、リブロース、サーロイン、ヒレ、もも、ランプが主ですが、家庭で使用するのにおススメなのは、良質なたんぱく質を豊富に含んだ赤身のもも肉。脂肪やサシが入った部位だと、冷めた時に脂が固まったり浮いてきたりしてしまう事がありますが、扱いやすい赤身のもも肉なら失敗も少なく美味い仕上がりになります。
調理時間も行程の数も少ない料理ですが、ポイントは待ち時間。必ず、お肉を常温に戻してから調理に入ります。
冷蔵庫から出したばかりのお肉は、中心部まで冷蔵庫内の温度になっています。余熱を利用し低温で仕上げるローストビーフは、塊り肉を使うので、中心部が冷たいと表面だけ加熱され、熱が伝わりにくく、結果、中は生の状態になってしまいます。
かといって、中まで火を入れようと焼き時間を長くすると、表面が焼け過ぎになってしまいます。表面と中心部の温度差を出来るだけ小さくすることで、中まで熱が伝わり適温となります。焼くまでは、適温で焼けるようになるまで待ち、焼いてからも肉汁が落ち着き、食べごろになるまで待つことがポイントです。
・牛もも肉 600g
・塩 小さじ1
・コショウ 少々
・オリーブオイル 大さじ1
・にんにく 1かけ
① 牛もも肉は、冷蔵庫から出し、1時間ほどそのまま置いて常温にしておく。
② ラップを広げ、中央に①を置いたら塩とコショウを全体にまぶす。
③ 上からオリーブオイルをかけ、ラップでしっかり包み、そのまま更に1時間置いて馴染ませる。
④ 熱したフライパンに③を入れ、中火で片面1分半ずつ4面焼いたら、残りの縦の切り口を1分ずつ焼く。一緒に縦半分に切ったにんにくも焼いておく。
⑤ 熱いうちに、アルミホイルで包み、その上からキッチンタオルや布巾で包んで30分ほど寝かす。
⑥ 薄く切って皿に盛り付けたら、出来上がり。
ローストビーフの工程⑤で寝かしている間に、ソースを作ります。各ソースの出来上がりは、約150mlです。
材料
・ほうれん草 100g
・3倍濃縮白だし(またはめんつゆ) 大さじ1
・にんにく(ローストビーフと一緒に焼いたもの) 1/2かけ
・コショウ 適量
作り方
① ほうれん草は、ざく切りにしたらラップで包み、電子レンジ600wで1分または柔らかくなるまで加熱する。
② ミキサーまたはブレンダーに①と残りの材料を入れ、滑らかになるまで撹拌したら出来上がり。
材料
A冷凍ミックスベリー 100g
A赤ワイン 大さじ1
Aバルサミコ酢 大さじ1
・砂糖 大さじ1
・バター 1/2かけ
・塩 ひとつまみ
・コショウ 適量
作り方
① 小鍋にAの材料を入れ、ツンとする香りが無くなるまで火にかける。
② 砂糖とバターを入れ、溶けたら塩とコショウで味付けして出来上がり。
作り方
① 熱したフライパンにオリーブオイルとにんにく入れ、香りがしてきたら薄切りにしたマッシュルームを弱中火でしんなりするまで炒める。にんにくは、炒めながら潰す。
② 顆粒ブイヨンと生クリームを入れ、とろみが付くまで煮詰め、塩コショウで味を調えたら出来上がり。
この記事のライター
ナチュラルフード・コーディネーター
茂木奈央美
8052
海外生活を経て、インドアグリーンスタイリストに。現在は、「日常と非日常を楽しむ食事」をテーマにナチュラルフード・コーディネーター、環境アレルギーアドバイザーとしてレシピ作成、カフェメニューのプロデュース、スタイリング、セミナー等を中心に活動中。自身が撮る写真が評価され、ニューヨークやロンドンで展示の経歴あり。料理を通して、毎日の生活シーンを心豊かに暮らせるヒントとレシピをお届けします。
レシピの人気ランキング
新着
カテゴリ
公式アカウント