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年末年始、人が集まる季節に作りたい“かたまり肉”を使った、とっておきの「煮豚」のレシピをご紹介します。忙しい時、この「煮豚&煮卵」が冷蔵庫にあると思うだけで嬉しい作り置きの定番おかずです。作り方はとっても簡単です!
作り方はシンプルな煮豚。肝心なのはお肉の選び方です。いざスーパーに行ったけれど、ロース、肩ロース、モモ…と、種類が豊富。産地も国産?アメリカ産?いろいろありすぎてわからない…という方も多いのではないでしょうか。
私が「煮豚用」として定番で使っているのは、「肩ロース」肉です。程よく脂身も入り、油っぽくもなりすぎずコクがあっておいしく仕上がります。もちろん、モモ肉などでもできますが、まずは悩んだら「肩ロース」がおすすめです。
サイズはお店によって少しずつ差がありますが、「煮豚・ロースとポーク用」として売っている、400g~600g前後のものが扱いやすいです。
アメリカ産などの輸入肉は手頃な値段ですが、煮豚をよりおいしく作るには、「国産」がおすすめです。ぜひ、ここぞ!と言う時には試してみてくださいね。
では、早速作りましょう!
半量でも作ることができますが、せっかく時間をかけて煮込むのと、調味料を多めに使うので、たっぷり2本分のレシピです。冷蔵庫で丸ごと保存、又は、余ったら薄く切って冷凍もできます。
・豚肩ロースかたまり 2本(800~900g)
・ごま油 大さじ1
・水 1200ml
・A醤油 1カップ
・A酒、みりん 各1/2カップ
・A砂糖 1/2カップ
・A生姜薄切り 1片分
・Aネギの青い部分 1本
・ゆで卵 6個
・好みで練りからし
*半熟ゆで卵 6個を漬け汁に入れると「味玉」も同時に作れます。
① 鍋にごま油を中~強火で熱し、肉を入れて全面焼き色をつける。水を加えて沸騰させる。
② A、豚肉を入れて蓋をし、弱火でしずかに沸騰している程度の火加減で60~90分煮る。途中上下を1~2度返しながら煮る。
③ 竹串を刺して、すっと通るくらい柔らかくなったら火を止め、肉を一度取り出す。強火にして汁を1/2量まで煮詰める。(味加減はここで調節を。濃い味が好みの場合は、ここで砂糖と醤油を適量加えてもOKです。)
④ ②の肉、ゆで卵を保存容器にそれぞれ入れ、煮詰めた煮汁も加えて保存する。薄切りにしてたれをかけて食べる。
・冷えると脂が固まってくるので、そっと汁をペーパータオルなどでこすとさっぱりとした味わいになります。
・丸ごとのままつけ汁につけて4~5日くらい冷蔵保存可能。
・薄切りにして1日たれに浸しておくと更に濃厚な味わいに。
・余ったら薄切りにして汁少々に浸してジップロックなどで冷凍保存できます。
そのままスライスしておかずに、おつまみに、ラーメンにのせてと大活躍する煮豚ですが、余った時のリメイクアイデアをご紹介します。
定番のチャーハンも、自家製煮豚とねぎ&卵で作るとびっくりするおいしさ。
煮豚を5㎜厚さに切り、1.5㎝角程度に切ります。材料は、ねぎのみじん切り、卵と一緒にごま油で炒めるだけ。他の具材を入れないことでパラパラのチャーハンに仕上がります。
味付けは、1人分に煮豚のタレ大さじ1/2程度、塩、こしょう、鶏がらスープの素などでシンプルに。
大きめのサイコロ型に切った煮豚を、たれと一緒に小鍋で煮ます。あれば五香粉少しを加え、水溶き片栗粉少々でとろみをつけて、煮卵と一緒にご飯にのせるだけ。お好みで野菜を添えても。
細切りにして、サラダや和え物に。また、切り方を変えてゆでた野菜と一緒に和えて、ボリュームサラダ風にも。野菜と一緒にパンにはさんでチャーシューサンドもおいしいです。
“ちょっと難しそう?大変そう?”なイメージがある「かたまり肉」の調理ですが、コツは長時間、弱火でじっくり煮ることだけ!鍋にお任せなのに、とろける柔らかさになった時の感動はひとしおです。弱火で煮ていくので、くれぐれもタイマーをかけるのをお忘れなく(笑)。
ぜひ、お家でのんびりと過ごしている時に、お試しくださいね。
この記事のライター
阪下千恵
960
料理研究家、栄養士、家事研究家。外食大手企業、オーガニック宅配会社を経て独立。書籍、雑誌のレシピ開発を中心に、企業レシピ開発、テレビ、ラジオ等への出演、自宅料理教室開催など幅広く活動中。料理の基本、おもてなし料理、お弁当レシピまで著書多数。作りやすく温かみのある味付けに定評がある。
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