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“料理家さん家のきちんとごはん”旬の空豆を味わう!

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そら豆の美味しい季節になりました!塩ゆでしてビールのおつまみが定番ですが、世界中で食べられている豆の一つなのです。様々な調理法・調味料・素材とも相性がよいのです。今回は基本の湯で方と、簡単なお料理レシピ3点をお届けいたします。

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目次

このレシピを試すのにかかる時間

  • 基本のそら豆の湯で方 5分
  • そら豆入りポテトサラダ 40分(ジャガイモを茹でる時間含む)
  • そら豆とタコのピリ辛炒め 40分(ジャガイモを茹でる時間含む)
  • そら豆の蜜煮 10分(別に味を染み込ませる時間半日)

基本のそら豆の湯で方

“そら豆”は漢字で書くと「空豆」「天豆」と書かれることがあります。

畑に行ってみると、大きなそら豆の莢が天に向かって元気になっているのです。その様からそのような字が使われるようになりました。また豆の形は蚕にもよく似ているので「蚕豆」と書かれることもあります。

まずは基本のそら豆の湯で方をお伝えしましょう。最近はさやから出されたものも売られていますが、豆類はさやから出た途端に劣化し固くなりますので調理直前にさやから出すことをお勧めします。

① そら豆をさやから出す。手でさやを雑巾絞りのようにねじると簡単に莢が破れます。

② 皮にナイフで切込みを入れる。切込みを入れることで塩がまんべんなく入り、むきやすくなります。切込みの入れ方は2つ。写真左は十字に入れたもの。写真右は出ている部分をそぎ落としたもの。どちらでも塩はしっかり入ります。

③ 鍋に800mlの湯を沸かし、塩大さじ1を溶かす。切込みを入れたそら豆を入れ、約2分半、好みの固さまで茹で、ざるにあげて冷ます。急激に冷ますとしわが寄るのでラップをして冷ますと時間がたってもふっくらします。

皮をむくときは切込みを入れた反対側を葡萄をつまむように押すとよいでしょう。

※冷蔵庫で3日保存可能

そら豆入りポテトサラダ

そら豆とジャガイモの組み合わせ、大好きです。ふっくら茹でたジャガイモを合わせて定番のポテトサラダも春メニューに仕上げましょう。

材料(2人分)

そら豆 8粒から10粒茹でたもの(基本の湯で方より)
ジャガイモ 中1個
ゆで卵 1/2個
プチトマト 2個
アンチョビ 1フィレ
マヨネーズ 小さじ2
塩、コショウ 適量

作り方

① ジャガイモはたわしで洗い、皮つきで丸ごと串がすっと刺さる固さになるまで茹でる。プチトマトは4等分に切る。茹で卵は3cmに切る。空豆は皮をむく。

② ①のジャガイモの皮をむき、フォークなどでつぶす。どこまでつぶすかはお好みで。

③ アンチョビを細かくしながら加え、マヨネーズ・塩・コショウを加え全体に味が絡むように混ぜる。茹で卵・空豆・プチトマトを加えたら形が崩れないようにざっくりと混ぜる。盛り付けて完成。

※今回はマヨネーズ味にしましたがお好みのドレッシングでも楽しめます。
※冷蔵庫で3日保存可能
※マヨネーズ・プチトマトを入れずに同じように仕上げたら、衣をつけて、そら豆のコロッケにしても美味しいです。

そら豆とタコのピリ辛炒め

豆板醤の原料はそら豆。合わないわけがありません♪ビールが進むピリ辛の1品に仕上げました。

材料(2人分)

そら豆 10粒くらい茹でたもの(基本の湯で方より)
新じゃが 中1個
刺身用ゆでタコ(蒸しタコでもよい) 100g
薄力粉 適量
にんにくみじん切り 小さじ1/2
油 小さじ2
豆板醤 小さじ1
はちみつ 小さじ1.5
酒 小さじ1
醤油 小さじ1

作り方

① 新じゃがはたわしで洗い、皮つきで丸ごと串がすっと刺さる固さになるまで茹でる。

② タコは1cm厚さの輪切りにし、薄力粉を全体に薄くまぶしておく。茹でた新じゃがは3cmに切る。そら豆は皮をむく。

③ フライパンに油とにんにくのみじん切りを入れ、弱火にかける。にんにくがチリチリしてきたら中火にし、ジャガイモ・タコを加えて炒める。

④ 豆板醤を加えてさっと炒めたら空豆を加え、酒・醤油・はちみつを合わせて加えて全体に味をいきわたらせるようにヘラで混ぜる。水分がなくなったら完成。

そら豆の蜜煮

そら豆の翡翠色の美しさを楽しむ1品。甘いのですが出汁がきいて上品な一品です。箸休めやお弁当の1品に。

そら豆 20粒くらい茹でたもの(基本の湯で方より)
A一番出汁 100ml
A砂糖 大さじ1
A白醤油(薄口醤油でもよい) 小さじ1

作り方

① 小鍋にAを入れて一煮立ちさせ、鍋ごと冷水に入れて冷やす。

② 茹でたそら豆の皮をむき、①に漬ける。半日以上置いて味をなじませる。

盛り付けるときは蜜もたっぷりとかけて。

※冷蔵庫で3日保存可能

今回はそら豆の基本の塩ゆでを作り、洋風・中華風・和風の簡単メニューに展開させていきました。

旬の食材を楽しむのは最も贅沢なこと。そら豆を見つけたら是非チャレンジしてみてくださいね。

料理家Citronヨーコの日々の食卓が皆様のお役に立てましたら嬉しく思います。

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この記事のライター

Citronヨーコ

料理研究家Citronヨーコ。神奈川県横浜市たまプラーザで料理教室PetitCitronを主宰。フランス料理・和食・イタリアン・豆腐料理をベースにした家庭料理が専門です。四季をいかした梅干・ラッキョウなどの保存食つくりも年間を通して大切にしています。世界・日本各地の生産地を廻って美味しいものを求め歩くのもライフワーク。シェフを呼んでのレッスンや年に数回、レストランでの食事会も主宰しています。フランス2つ星レストラン研修・豆腐マイスター協会理事。

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