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ゆでて余分な脂を抜いた豚バラ肉はジューシーで柔らかくとても美味しいです。ゆで豚を使えばいつもの定番料理がもっと美味しくなりますよ。回鍋肉は簡単にプロの味に。豚丼は甘辛のたれがよくからみ、角煮はしつこい油が抜けて柔らかく仕上がります。料理家Citronヨーコの日々のごはん作りのひと工夫をご紹介します。
豚バラブロック 1キロ(500g 2本でもよい)
長ネギの青い部分 1本分
生姜(皮つき) 30g
水 2l~3l鍋に合わせて
酒 100mlくらい
① 圧力鍋にすべての材料を入れ水は肉が隠れるところまで注ぐ。強火にかけ沸騰したら弱火にし、5分ほどわいてくる灰汁をとる。蓋をして圧を掛け弱火で15分加熱する。蓋をはずし、茹で汁ごと冷まし、冷蔵庫で1晩置く。
② 表面に真っ白な脂が固まる。豚肉を取り出し、茹で汁はボウルの上にザルをのせ、その上にキッチンペーパーをしいて漉す。脂の部分は今回は使わないがしっかり水分を切り、ラードとして使えるので冷蔵保存しておく。茹で汁は角煮の出し汁に使う。
③ ゆで豚は使うサイズに包丁で切り、キッチンペーパーで水分を吸い取り、ラップをして冷凍保存1か月可能。冷蔵保存の場合は3日ほどで使うとよい。
※解凍は冷蔵庫で一晩でもレンジ解凍でもよいです。
※ラードは肉を炒めるときに油の代わりに使うと風味がよくなります。餃子やシュウマイの種に加えるコクが出て美味しいです。
※この後のレシピに出てくるゆで豚の分量は生肉の時のものです。
我が家の昼食の定番メニューです。
ゆで豚は常に冷凍しているので冷蔵庫になにもない、なんていうときも簡単に作れてとっても便利。一見ボリューム満点ですが、茹でてあるのでしつこい油を感じません。
男性はもちろん女性にも人気です。
ゆで豚 250g分
にんにくすりおろし 耳かき1杯分
醤油・砂糖・水・酒 各大さじ1
キャベツ 80g
塩 ひとつまみ
マヨネーズ 大さじ1/2
カイワレ大根 好みで適量
茹でたまご 好みで1個
ごはん どんぶり2杯
① キャベツは太めの繊切りにし、塩をふって全体にまぶして5分おき、水気をよく絞る。マヨネーズをからめておく。
② ゆで豚を1.5cm厚さに切る。フライパンを温め、油をしかずにゆで豚を並べる。強火から中火で両面きつね色になるまで焼く。火を止め出てきた脂をキッチンペーパーなどでふき取る。
調味料とニンニクのすりおろしを入れてよく混ぜ、再び中火にかける。全体を良く混ぜながら煮詰め、肉全体にタレがからみ、とろみがついたら火を止める。
③ どんぶりにごはんを入れ、キャベツを敷き詰める。上に豚肉ののせ、半分に切ったゆで卵をのせる。好みでカイワレ大根をちらし、フライパンに残っているタレを上からかけまわす。
・豚肉は茹でてあるので火は通っています。香ばしく焼いて油を出すのが目的なので火加減は強火から中火。弱火でじっくり焼くとジューシーさがなくなります。
・今回はどんぶりに仕上げましたがお弁当にもぴったりです。時間が経っても美味しいですよ。
薄切りの豚肉でも作れる回鍋肉ですが、ゆで豚を使うとお肉はずっとジューシーに美味しく本格的に仕上がります。
タレは合わせておいて一度に加えるので炒め物が苦手な方でもきっと美味しくできますよ。
ゆで豚 250g
キャベツ 80g
ピーマン 2個
にんにくみじん切り 小さじ1/2
・テンメンジャン 大さじ1
・豆板醤 小さじ2
・醤油 大さじ1
・酒 大さじ1
① ゆで豚は1.5cm幅に切る。キャベツは4cmに切る。ピーマンも4cmの乱切りにする。調味料は合わせて計っておく。
② 大きめのフライパンを中火~強火で熱し油はしかずに豚バラ肉を並べる。両面きつね色になったら強火にし、キャベツ・ピーマン・にんにくのみじん切りを入れ、大きくフライパンを動かして野菜の前面に油を絡める。
調味料を一度に加え全体に手早く絡め水分を飛ばすように炒める。
③ 皿に盛り付ける。
炒め物は手早く仕上げて野菜から水分が出ないようにすること。小さなフライパンでは余分な蒸気がこもってしまうので大きめのフライパンや中華鍋を使うとよいでしょう。また調味料はあらかじめ合わせておくことで手際よく美味しく仕上げることができます。
豚の角煮はいろいろなバージョンで作っています。
今回ご紹介するレシピは時間がかかりますが手は一番かからないもの。豚のゆで汁に干しシイタケの戻し汁を加え、出汁をとらずとも旨みたっぷりのレシピです。
たっぷり作って数日楽しんでも♪
ゆで豚 500g分
干しシイタケ 4個
卵 2個
A豚のゆで汁 700ml
A砂糖・醤油・酒 各大さじ3
カイワレ大根 好みで適量
① 干しシイタケは150mlの水に半日漬けてもどし半分に切る。卵は6分茹でやや半熟にして殻をむく。ゆで豚は5cm幅に切る。
② 鍋にAと干しシイタケの戻し汁・干しシイタケ・ゆで豚を入れ強火にかける。沸騰したら灰汁をとり、蓋をして弱火で40分煮る。茹で卵を入れ、そのまま冷ましておく。
しっかり冷めるとゆで豚の時と同じように表面に白い脂が固まるので取り除く。茹で卵を取り出し、煮汁が少なくなりとろみが出るまで約10分蓋をしないで弱火で煮る。
卵を鍋に戻し軽く温める。火を止めカイワレ大根を煮汁に漬けて味をなじませる。
③ 卵を半分に切り、器に盛り付ける。最後に煮汁をかける。
・豚のゆで汁を沸かし、鰹節を加えて漉せばカツオと豚の出汁になりまた風味が変わります。
・煮るときに八角を加えると中華風な仕上がりになります。
・カイワレ大根の代わりに、茹でたほうれん草や菜の花を加えても美味しいです。
煮てから一度冷ますことで肉や椎茸に味がしみます。また、余分な脂を完全に取り除けるのでさっぱりとたくさんいただけます。
豚バラブロックをたっぷり茹でて冷凍しておくと、あまり手間をかけなくても一味深い味わいが簡単に作れます。是非作り置きリストに加えてみてくださいね。
料理教室では紹介しない普段の何気ない我が家のメニューよりご紹介させていただきました。
料理家Citronヨーコの日々の食事作りの一工夫、皆様の食事作りのお役に立てましたら嬉しく思います。
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この記事のライター
Citronヨーコ
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料理研究家Citronヨーコ。神奈川県横浜市たまプラーザで料理教室PetitCitronを主宰。フランス料理・和食・イタリアン・豆腐料理をベースにした家庭料理が専門です。四季をいかした梅干・ラッキョウなどの保存食つくりも年間を通して大切にしています。世界・日本各地の生産地を廻って美味しいものを求め歩くのもライフワーク。シェフを呼んでのレッスンや年に数回、レストランでの食事会も主宰しています。フランス2つ星レストラン研修・豆腐マイスター協会理事。
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