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爪が薄く割れてしまう二枚爪。二枚爪は見た目の悪さはもちろん、放っておくと痛みや他の疾患に繋がるケースもあるのです。二枚爪の主な原因は、栄養不足や外的衝撃ですが、実はマニキュアやジェルネイルも二枚爪の原因となってしまう可能性も!今回は、二枚爪の治し方と美爪ケア方法について詳しく解説します。
二枚爪とは、爪の先端部分が薄く剥がれてしまった状態のことを指し、医学的には爪甲層状(そうこうそうじょう)分裂症と呼ばれることもあります。
爪は通常、上から背爪(はいそう/トッププレート)、中爪(ちゅうそう/ミドルプレート)、腹爪(ふくそう/アンダープレート)と呼ばれる3層構造になっています。
なんらかの原因により爪の一部が剥がれて二枚爪になってしまった爪は、見た目の悪さだけでなく、症状によっては痛みをともなう場合もあります。
痛みを伴う場合は、直ちに皮膚科などの専門医に相談するようにしましょう。
二枚爪にならないためにも、まずは二枚爪になる原因をしっかり理解することが重要です。二枚爪になる主な原因を4つご紹介します。
爪も肌の一部なので肌同様、乾燥による影響を受けやすい特徴があります。
爪が乾燥するとヒビ割れが起きやすくなり、その部分から爪の層がめくれて二枚爪になってしまいます。
日常の家事でも洗剤などで爪が脱脂され、乾燥が進みます。
食器を洗う時はビニール手袋をしたり、水仕事をした後はハンドクリームをしっかり塗ったりと、なるべく手先を乾燥させないよう心がけましょう。
爪は皮膚が角質化したものなので、主成分は皮膚同様タンパク質です。
そのため、食事の栄養が偏りたんぱく質が不足すると、爪は弱くなり剥離したり、二枚爪になってしまいます。
特にダイエットなどで無理な食事制限をしていると、栄養不足で爪に栄養が行き届かず、いつのまにか弱くなっていることも。
爪が弱くなっているな、と感じたらタンパク質や鉄分、ビタミン、ミネラルなどの栄養が不足していないかどうか、生活習慣を見直すようにしましょう。
二枚爪の原因として多いのは外的な衝撃です。爪をぶつけたりすることで、爪の表面が剥がれてしまい二枚爪の原因になることも。
また、オフィスワークでキーボードを使うという方も、爪にダメージが蓄積しやすく、二枚爪になりやすい傾向があります。
日頃からタイピングをするという方は、爪がキーボードに当たらない長さに調整するようにしましょう。
おしゃれのためのネイルも自爪に負担をかけます。
そのため、毎月ネイルを変えるおしゃれな女性こそ二枚爪に悩みやすい傾向があります。
特に、除光液やジェルネイルのオフに使うジェルリムーバー(アセトン)はとても強い脱脂力があります。
爪が弱くなっている時は、ネイルはお休みし爪が健康になってから再開するようにしましょう。
生活に支障がないからと、二枚爪をそのまま放置する方がいますが絶対にNGです。
症状の悪化や、重大な爪の病気に繋げないためにも、原因を放置することなくしっかりケアすることが大切です。ネイルサロンなどの専門店でケアするのも良いですが、注意点さえ守れば、自宅で二枚爪のケアをすることも可能です。
ここでは、爪ヤスリ(ファイル)と爪切りを使った二枚爪の正しい対処法をご紹介します。
二枚爪をケアする時は、爪になるべく負担をかけたくないのでやすり(ファイル)を使うことをおすすめします。
しかし、爪切りの裏面についているやすりは、面が粗く爪に負担がかかりやすいので、二枚爪のケアには不向きです。
「エメリーボード」という名称で販売されているやすりは面が細かいので、爪へ負担をかけることなく形を整えることができます。
爪を削る時は、横から見た時に45度になるようにやすりをあてると、爪への負担を最小限にきれいに削ることができます。
爪切りは、長さや形を素早く整えられるというメリットもありますが、二枚爪の時には爪に負担がかかりすぎてしまうので、できればやすりを使ってケアした方が良いでしょう。
ここでは爪切りを使う時に注意したいポイントをご紹介します。
【爪を柔らかくしておく】
まず爪切りを使う前に、爪を柔らかくしておくことが重要です。
爪は、水分を含むことで硬さが変化します。爪を切る前に手指を数分間ぬるま湯につけたり、入浴後に爪を切ったりすることで爪への負担が軽減できます。
【端から中央に向かって切る】
爪切りを使用する際は、端から中央に向かって少しずつ切るようにしましょう。
広い面積を一度に切ろうとすると、爪に圧がかかり爪が割れる原因になってしまいます。
爪切りを使用する際は、端から少しずつ切ることをおすすめします。
【切れ味が悪い爪切りは使わない】
切れ味が悪い爪切り使用していると爪に負担がかかってしまい、より症状を悪化させてしまうケースがあります。
切れ味が悪い爪切りは、使わないようにしましょう。
二枚爪になってしまった時に正しく対処することも大切ですが、なにより二枚爪にならないよう日頃から気を付けることが大切です。
日頃から意識的に指先をしっかりケアすることで、健康的でキレイな爪先を手に入れることができますよ。
ここでは日頃から実践したい、二枚爪の対策やケア方法をご紹介します。
二枚爪予防のためには、まずは保湿を徹底しましょう。
ハンドクリームを爪先まで塗るのも良いですが、しっかり保湿し、爪の栄養不足を防ぐためにはネイルオイルの使用がおすすめです。
お風呂上りなど、血流がよくなっているときにネイルオイルを塗り、ラップで5分程度パックしましょう。
また、ネイルオイルを使って爪先のマッサージをするのも効果的です。血行がよくなり、爪の根元や先端までしっかりと栄養分が行きわたります。
ネイルオイルはプチプラで買えるものも多く、家で手軽にセルフケアができるので、ぜひ使ってみてくださいね。
ネイルオイルの選び方についてはこちらの記事で詳しくご紹介しています。ぜひチェックしてみてください。
ネイルオイルってどんなものがあるの?おすすめのネイルオイルの選び方!【michill】
爪の主成分は、ケラチンというタンパク質です。
食物から摂取したタンパク質は、筋肉や内臓などの生命維持に不可欠な部分へ優先的に送られ、爪に栄養が届くのは最後の方です。
ただでさえ栄養が届く優先順位が低いのに、ダイエットなどで食事の量を減らしてしまうと、爪はすぐにタンパク質不足に陥ります。
健康的な爪のためには、意識的にタンパク質を補うことが大切です。
良質なタンパク質は、鶏のささみやムネ肉、卵、豆腐や納豆などの大豆製品、青魚などに多く含まれています。動物性のタンパク質と植物性のタンパク質をそれぞれをバランスよく摂るようにしましょう。
また、タンパク質と併せてビタミンAやビタミンBなどの成分を摂ることで、爪が割れにくくなり健康で綺麗な爪になります。
【ビタミンA】
爪が乾燥して割れやすい、二枚爪になるという方はビタミンAを積極的に摂ることをおすすめします。
ビタミンAは乾燥を防ぎ皮膚や粘膜を作る栄養素です。
ビタミンAは、鶏のレバーやニンジン、ほうれん草などの緑黄色野菜などに多く含まれています。
油と一緒に摂取することで吸収力がアップするので、炒めたり、揚げたり調理に一手間を加えましょう。
【ビタミンB2】
細胞を活性化させ、強い爪を作るために摂取したいのがビタミンB2。
爪だけではなく、健康的な髪やトラブルのない肌を作るためにも欠かせません。
ビタミンB2を効率的に摂れる食材は、豚レバー、牛レバー、うなぎ、乳製品、アーモンドなどです。
【鉄分】
鉄分が不足すると爪に横筋が入ってデコボコしたり、爪が割れやすくなってしまったりします。
鉄分が多い食材は、レバーやうなぎの肝、まぐろの赤身、あさり、ひじき、小松菜などに多く含まれます。ビタミンCやタンパク質と一緒に摂ることで吸収率が高まりますよ。
いかがでしたでしょうか。
女性はタンパク質不足に陥りやすく、男性と比べて爪が弱いといわれています。
二枚爪になると見た目の悪さはもちろん、痛みを伴う場合もあるため、二枚爪になる前に事前にケアし予防することが大切です。
二枚爪対策にもっとも大切なことは【保湿】と【タンパク質の摂取】です。
今回ご紹介した方法を参考に、健康で美しい自爪を育ててくださいね。
・二枚爪の主な原因は【乾燥】【栄養不足】【外的な衝撃】【ネイルのやりすぎ】
・二枚爪のケアには爪切りではなくやすりを使った方が良い
・二枚爪の予防のためには日頃から【保湿】【タンパク質の摂取】を心がけるのが大切
この記事のライター
michill ネイル
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