更新日:2019年3月10日 / 公開日:2019年3月10日
広島の器の店「LOUTO」の田中雪絵です。今やすっかり全国区となった、唐揚げの聖地、大分県中津市。そのお隣の小さな町出身なもので、私も例に違わず、何かあれば唐揚げ。何もなくても唐揚げ。とにかく唐揚げ。唐揚げにまみれて育ちました。唐揚げ、大好き!そんな私のカンタン、おいしい唐揚げレシピを紹介します!
大分県中津市と聞いて思い浮かぶのは、今や「福沢諭吉」より「唐揚げ」!圧勝でしょう。「唐揚げの聖地、中津」は、いつの間にやらすっかり全国区となりました。
市内に唐揚げ専門店が約30軒ある中津市。そのお隣の私の地元も、やはりというか…人が集まる時には、決まって唐揚げ。
唐揚げは、お肉屋さんで「kg」買いが当たり前な幼少時代を過ごしました。町のお肉屋さんにはたいてい揚げたての唐揚げが売っていて…(コロッケではなく、唐揚げ)。学校帰りに、お店の前のベンチで揚げたての唐揚げを食べたり。
今も実家に帰ると、大きな茶色の袋にもりもり入った揚げたての唐揚げを食べるのが、何より楽しみで。手が止まりません。
中津の唐揚げの特徴は、ズバリ、お肉にしっかりしみた醤油味とニンニクの旨味、香り。カリカリの衣に、お肉はやわらかくて、ジューシー。懐かしい味を思い浮かべて、それっぽい唐揚げを作るんですが、何か足りない気がするんです。
足りないのは何だ…コク?うーん…。味の記憶を頼りに考えました。
そう言えば、九州のお醤油って甘いんです。地元を離れて長いので、今、常用しているお醤油は、本州のもの。このお醤油も大好きなんですが、もちろん甘くはありません。もしかして、違いはこれ?
甘みを足したい。甘みは、砂糖?みりん?りんご?
試行錯誤を重ねた私の出した結果は、コレです。コレ。
じゃーん!蜂蜜。
浸けダレに蜂蜜をひとさじ加えると、コクが増して、お肉もしっとりジューシーに。蜂蜜は浸透性が高いので、肉の組織に浸み込んで、焼いた時に肉が固くなるのを防いでくれる効果もあるんですよね。優秀。
蜂蜜があれば、もう鬼に金棒。食べ慣れた思い出の中津唐揚げ、完成です。
では、レシピ、行きますっ! 浸けダレには、にんにく、しょうが、りんごのすりおろしをお忘れなく。
お肉をお醤油ベースの浸けダレによーく漬け込みます。粉は片栗粉派、小麦粉派、ミックス派…それぞれに良さがありますが、天ぷら粉を使うとラクチン。誰でもカリッと香ばしく揚げられますよ。
・鶏もも肉…1kg
◎浸けダレ
にんにく(すりおろす)…小さじ1
しょうが(すりおろす)…小さじ1
りんご(すりおろす)…大さじ1
しょうゆ…大さじ3
酒…大さじ1
塩…小さじ1
はちみつ…大さじ1
一味唐辛子…少々
・天ぷら粉…適量
・揚げ油…適量
① 鶏肉は軽く塩(分量外)をして10分ほどおき、表面に出てきた水分をよくふきとります。鶏くささを防ぐため、余分な脂はきれいにとり、一口大に切ります。
② 浸けダレの材料をビニール袋に入れ、よく混ぜます。そこに①の鶏肉を入れ、タレをよくもみこみ、冷蔵庫で半日ほど浸けておきます。
③ あれば余分な汁気をとり、表面に天ぷら粉を薄くまぶします。粉は天ぷら粉を使うと、誰でも失敗知らず。技いらずでカリッと揚がるのでおすすめです。
④ 揚げ油を中温に熱します。そこに③の鶏を入れ、うっすら色が変わってきたら鶏の上下を返します。箸でころころところがし、空気に触れさせながらカリッと香ばしく揚げればできあがり!
コクのある、あとひく味の中津唐揚げ。熱々が最高ですが、冷めてもまた美味。ぜひ作ってみてくださいね。
お隣には唐揚げのベストパートナー、ビールの準備もお忘れなく!です(笑)。
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