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統合美療師の百木ゆう子です。今注目されるオイル美容。「ベタベタする」と敬遠されがちですがオイルをつけるからこそベタつかず肌のターンオーバーが正常になるのです。オイルのものすごいパワーを知って、トラブル知らずのウルツヤ肌を手に入れましょう!
オイルの効用として、肌を(角質層を)潤わせ、柔らかくしたり、皮膚代謝を調整し正常化したり、血行を促進したり、さまざまあります。そして肌に塗ったオイルはその角質層を糊のようにつないで、水分をそこに閉じ込めうるおいを逃がさないのです。保湿効果はもちろん、肌のバリア機能は確実にアップしますから、肌は守られトラブルが起こりにくくなります。
『オイル』 は肌が酸化するから良くない、
『オイル』 は皮膚が詰まって息ができなくなる、
『オイル』 は毛穴が詰まって吹き出物になりやすくなる、
…と、ネガティブな意見もあります。
一言で『オイル』と言っても、その『オイル』はどのオイルを指してのオイルなのか、ベビーオイルなのか、スクワラン(魚由来) 馬油(動物由来)なのか、植物油なのか、精製されているのか、何か添加されていないか、化学薬剤が抽出の過程で使われていないか、オーガニックなのか、完全自然栽培なのか…など。『オイル』とひとまとめにしてしまうのは、もったいない!よく理解した上で、自分のチョイスから外すかどうかは決めたほうがいいと思うのです。
そして、お手入れに使うオイルとしてどれがどう適切なのか、まずは知っておきたいですね。
1:ピュアナチュラルである植物油や、人間の体温より低い生物のオイルであるスクワランオイルなどか
2:馬油のような私たちより体温の高い動物のオイルで、比較的濃厚で酸化しにくいものか
3:ベビーオイルのような鉱物油なのか
1は、ベタつきも少なく、肌なじみがいいのでブースターに適しているものが多く、逆に2の動物性のオイルはフタするのにいい…と、特性によって向き不向きがあります。
ブースターオイルとは何?というと、「促進する」油のこと。その後に使用する化粧水の浸透を促すということです。
「オイルは後からつけるもの」と思っている人はとても多いのですが、先につけたほうが良いものもあるのです。
つまり、精製度合いの違いやその組成で、オイルの粒子の大きさが違うし、また乳化度(水との混ざりやすさ)が違います。そうなると、肌への浸透率が変わってくるのです。
「ブースターとして使えるオイル」と言われているものや「化粧水の前に塗ったほうがよい」と言われているオイルは、そもそも組成が小さく乳化しやすいか、かなり丁寧に精製されています。肌に塗ってもベタベタせず、スーッと肌に浸透していきます。触ってもサラサラでサッパリした感じですね。
洗顔後にまずそういうブースターオイルをお肌に塗ると、肌の角質層もふっくら。そして、オイルによってふくらんだ角質層は新陳代謝による入れ替わりもすんなり。さらに化粧水をたたいてしっとりです。しかもベタベタもしないので最高です!
ただし、気をつけないと日中はこのオイルのせいで日焼けやシミにはなりますのでUVケアはしっかりと。
逆に、肌にすぐ浸透しないなぁというオイルは分子が大きく肌表面に油膜を張るのです。こういうオイルを先に塗ってしまうと化粧水ははじかれてしまいます。
ちなみに 化粧水のブースターオイルに向いているのは
サボテン、アルガン、シーバックソーン、ホホバ。
他のオイルとブレンドしていない天然のピュアオイルであることも大切です。
「アルガンオイルだから、粒子が細かい」というわけでもなく、どんなオイルでもメーカーによってまた 使用目的によってこの浸透率は変わってきます。
オイルの種類も大事ですが、使い比べてみるとよく分かると思いますので、色々試して実感して、あなたに合った運命のオイルと出会ってください。
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この記事のライター
百木ゆう子
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1995年、エステティシャンとして活動を開始。これまでに5万人を超える顧客を迎え、数々のエステティシャンを輩出。その才能は数多くの業界トップで活躍するスペシャリストらからの称賛を集めている。クリニック、鍼灸整骨院、スポーツクラブでの経験と研鑽から統合的に体を診る統合美療師として、サロンでの施術をメインに出版、講演を通して「自分次第でいくらでも健康で美しく幸せなれる」ということを、多角的に発信。
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