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2024年にトヨタ自動車で業務職から事技職へと職種変更した青黄 真実。東アジア・オセアニア地域で販売される車両の需給業務を担当し、各国の市場・販売動向や各工場の供給状況を踏まえた最適な需給調整を行っています。「現地現物」の姿勢を大切に仕事に向き合う青黄が、これまでのキャリアについて語ります。

私は、2024年10月に業務職から事技職に職種変更し、海外営業部門の東アジア・オセアニア部に所属して需給総括の業務を担当しています。担当エリアは、オーストラリアやニュージーランド、台湾、韓国、モンゴル、南太平洋諸国。各国の市場や需要動向、各工場の供給状況を踏まえながら、双方に寄り添った最適な車両配分調整を行うことで、担当地域のお客さまの幸せや販売の最大化に貢献することが私のミッションです。
需給総括の業務は大きく2つの軸があります。1つは毎月繰り返される月次での業務、もう1つは年に2回実施する、先3年分の生産・販売計画を立てる年計業務です。日々の業務では、グローバルでの需給調整を総括している営業業務部の各車種担当者と、各国の需給担当者との間に立つパイプ役として活動しています。
この仕事の最大の特徴は、担当地域の多様性にあります。オーストラリアとニュージーランドでさえ似て非なる特徴がある上、韓国・台湾はまったく異なる市場特性があり、さらにモンゴルも独自の要素を持っています。南太平洋諸国のグアム、サイパン、ニューカレドニア、パプアニューギニアなどは一つにまとめられないほど各国それぞれ特徴が異なります。さまざまな特徴を持つ国々のニーズを把握し、地域全体として最適な需給調整を行うことは非常に難しく、同時にやりがいを感じています。
こうした仕事をする上で心がけていることは、各国の市場や需要動向をしっかりと把握し、全体を俯瞰することです。また「現地現物」の考えのもと、各国の担当者からもらう情報だけでなく自分の目でも確認することを心がけています。
たとえば、各国のデイリーレポートを確認し、設定された受注・販売計画に対する進捗状況を把握します。通常と異なる動きがあれば各国の担当者に連絡して確認を行い、現地の政治・経済のニュースなどもこまめにチェックします。商品企画や価格・収益などの担当者とも密に連携を取り、積極的にコミュニケーションを図っています。

私はもともと英語が苦手だったのですが、親のすすめもあり、高校の時にカナダの現地学生が通うローカルの学校に1年間留学をしました。この経験を通じて、喋ることも聞き取ることもできなかった英語が自分の得意分野となり、誇れる武器へと変わりました。この武器をさらに磨きたいと考え、大学は英語専門の学部に進学してアメリカの大学へ留学。英語で専門的な学習を行う経験を積みました。
就職活動では、2つの軸を持って企業を探していきました。1つは海外で事業を展開していて英語を活用できる会社であること。もう1つは、学生時代の経験から、チームで一つの目標に向かって取り組める環境があることでした。そんな中でトヨタと出会い、多くの従業員の方々にお話を伺う機会がありました。社員の皆さんがイキイキと働いており、チームワークを大切にしながら改善を続けることを楽しんでいる様子に惹かれました。
業務職として入社後、東アジア・オセアニア部に配属され、韓国の需給担当として働き始めました。そして、入社1年目の終わり頃に大きな転機が訪れました。一緒に需給業務を担当していた韓国からの研修生の事技職の方が任期前に母国へ帰国することになったのです。業務職1年目の私が月度業務も年計業務も主体となって進めていかなければならない状況になりました。
最初は知識や経験が不足しており、非常に苦労しました。事技職の領域は状況によって着眼点や判断基準が異なるため、明確な業務マニュアルも存在していなかったのです。そこで、積極的に質問して情報を集めていきました。他国を担当している先輩や上司は、業務で見るべきポイントや考え方、現地メンバーとの円滑なコミュニケーション方法について、さまざまなアドバイスをしてくれました。周囲の温かいサポートのおかげで、一つずつ業務を進められるようになったと感じています。
その後、2年目には自分の考えを持って周囲に相談・提案できるようになるなど、成長した実感が持てるようになりました。5年目には韓国向け車両の需給業務を現地販売代理店である韓国トヨタへ移管するという大きなプロジェクトを任されることに。
これは現地事業体へ需給業務を全面的に業務移管するという、私たちの担当地域で初めての取り組みでした。事技職領域の仕事をカバーした際の経験や業務職としての経験を活かし、2年かけてすべての業務を韓国トヨタに移管することに成功。これは、私にとってゼロから何かを生み出す初めての経験となり、大きな成長を実感できる機会となりました。

2024年から東アジア・オセアニア地域全体の需給総括業務を担当することになり、業務内容が大きく変わりました。それまでは韓国という1つの国の担当として業務を行っていましたが、東アジア・オセアニア地域全体を見渡す立場になったのです。最初はわからないことも多かったのですが、韓国の需給業務で学んだ基本的な考え方を活かしながら、マニュアルを確認し、チーム内外のいろんな方に話を聞きながら知見を蓄えていきました。
国によって自動車市場の特徴は大きく異なります。たとえば、韓国では国産ブランドもあり、トヨタは競合に挑戦していく立場にあります。一方で、別の国ではトヨタの車を現地で生産・販売しており、長い歴史もあることから、リードする立場として市場を見ていく必要があります。
需給総括の立場では、いろんな国の特性を理解しながら各国の担当から受け取る情報の妥当性や、見落としている観点がないかのダブルチェックなどを行います。さらに、すべての国の情報がそろった時点で、地域全体として最適な調整を行うことが主な役割となります。より俯瞰的な視点で全体最適を図ることが求められる点が、以前の業務との大きな違いです。
具体的な業務では、たとえばある国が減産を要望したモデルAを、別の国が要望しているモデルBへ巻き替える調整を検討・実施したり、各国の間に立って両国がWin-Winとなるようなトレードの提案と調整を行ったりしています。さらに、車両単位だけでなくエンジンやシート、車両のカラーなどの機能単位でも各国にとって最適な配分となるように調整しています。
このような調整を成功させるためには、各国のお客さまが何を求めているかをモデル単位、機能単位で把握した上で限られた時間の中で最適なオプションを提示することが重要です。情報収集がとくに重要で、常にアンテナを張って各国の状況を把握することを心がけています。もちろん、すべての調整がうまくいくわけではなく難しさを感じることもありますが、それも含めて需給総括の醍醐味であり、やりがいだと感じています。
2024年10月には事技職への職種変更も経験しました。これまでも事技職相当の業務を一部行っていたため、業務面で大きな変化はありませんでしたが、職種変更によってよりいっそう身が引き締まり、周りをリードしていく立場としての意識が強くなりました。そのため、自身で積極的に議論を進めるなど、新たな取り組みにもチャレンジしています。職種変更を通じて、より責任のある立場として“チーム”として成果を上げることを意識するようになりました。

トヨタで働く魅力を挙げると、まずは入社前から期待していたチームワークと改善の精神が想像以上に素晴らしいことに驚きました。誰か困っている人がいれば、すぐに誰かが助けてくれます。ミスをした際も「次はどうすればもっと良くなるだろう」という建設的で前向きな議論ができる雰囲気があります。
また、改善や目標達成、何か良いことができた時も、周りの方々が褒めてくれます。このような働きやすい環境や同じ職場の方々のチームワークは、私のやりがいにも直結していて、トヨタの良さが表れていると感じています。
需給の仕事は、台数を取り扱う業務の特性上、結果が必ず数字として表れます。自分が需給の担当としてさまざまな調整をした結果、これだけの台数が各国で販売できたと目に見えるので、自分の仕事がどのような影響をもたらすのかを実感しやすいのも魅力の一つです。
今後のキャリアについては、まずは海外営業の仕事を極めたいと考えています。入社してからずっと需給の仕事に携わってきましたが、今後は商品企画や価格・収益管理といった他の領域の仕事にもチャレンジしていきたいと思っています。そして、一通り海外営業のコアと言われる領域を経験した上で、基礎をしっかりと築きながら現地事業体を引っ張っていけるような存在になりたいです。
いつかは海外駐在にもチャレンジしたいと思っており、需給の範囲だけではなくすべての領域において全体を俯瞰して仕事を進められる人材になることが中長期的な目標です。現在、社内には複数のロールモデルとなる方々がいらっしゃり、それぞれの方の良いところを自分なりにピックアップしながら、めざす姿に近づいていきたいです。
入社前は、業務職として定年まで頑張っていくというボンヤリとしたイメージしかなく、この場所でキャリアを積み上げていくことを前提に考えていました。しかし、入社後にいろいろな仕事を経験し、自分の成長も実感する中で上司からの提案をいただき相談を重ねた結果、職種変更へ挑戦、今では具体的なキャリアプランを描けるようになりました。
業務職にはさまざまな担当業務がありますが、同時に多様な選択肢が広がっています。私のように職種変更をする人もいれば、業務職としての専門性を深めていくメンバー、ご家庭やライフイベントと両立しながらチームに貢献いただいている方もたくさんいます。どのようなキャリアプランでも、周囲が応援・サポートしてくれる環境だと私は思います。これから入社される方々におかれましても、担当業務に真摯に向き合っていただきながら、周囲の方々に相談いただき、理想のキャリアプランを描いていっていただけると嬉しいです。
東アジア・オセアニア部
2019年に業務職として入社。意欲的に業務へ取り組み、業務の幅を広げながら事技職領域の業務にもチャレンジをしていき、2024年10月から事技職へ職種変更。
※ 記載内容は2025年8月時点のものです
この記事のライター
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