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2020年に日産自動車へ新卒入社した檜枝 琴里。ADASのソフトウェア開発に約4年間携わった後、AIベンチャーに半年間移籍して新たな経験を積みました。そこで培った知見を活かし、現在は部内DXの推進を中心として幅広い領域で活躍している檜枝が、日産だからできる挑戦や「人」の魅力について語ります。

▲AIツールを活用し、部内DXを推進する檜枝
日産のR&D部門に所属している檜枝。SDVのソフトウェア開発を行う部署で、部内DXの推進を担当しています。
「部内DXの推進では、AIベンチャーに半年間移籍して培った知見を活かし、AIを活用した業務の効率化に取り組んでいます。たとえば、ChatGPTを使ったビジネスメールや議事録の作成のほか、コーディングなどの開発作業におけるAIの活用を推進中です。
AIツールはさまざまな種類があるため、比較検討して上司に提案し、実際に業務に導入するまでの手続きも行っています」
檜枝をはじめ、自ら手を挙げて集まった約20人のメンバーで取り組んでいる部内のDX推進。チームで協力しながら、一人ひとりのDX活用スキルを向上させています。
「研修形式だと参加のハードルが上がるため、業務の中で実際に使って利便性を体感してもらう工夫をしています。AI活用を中心にした部内DXの推進を本格的にはじめたのは、今年の4月から。これから取り組みを強化し、部内全体のDXスキルの底上げをめざしたいと考えています」
DX推進活動に従事する一方で、檜枝はリクルーター業務やインターンシップの企画運営にも取り組んでいます。
「私たちの部署では従来、提示された課題を1週間でクリアしてもらう体験型のインターンシップを開催していました。しかし今夏からは、実際の開発プロジェクトに参画し、現場のエンジニアと共に課題解決に挑戦する実践型のインターンシップを追加しました。
これは、AIベンチャーに移籍した際、実践型のインターンシップを行っていたことにヒントを得て、部長に提案して実現したアイデアです。上司は新しいアイデアを積極的に取り入れ、提案に対して素早くレスポンスしてくれます。そのおかげで仕事が進めやすく、新しいことにも挑戦しやすいと感じます」
「人に恵まれている」と話す檜枝が、仕事をする上で大切にしているのは「人」への思いやりだと話します。
「私は入社6年目ですが、今の課長と現在まで同じチームで働いてきました。みんな優しくて穏やかで、人としても技術者としても尊敬できる仲間です。どのような提案でも否定せずまず肯定的に受け止めてくれるので、モチベーション高く仕事に取り組むことができています」

▲オフィスのカフェでチームメンバーと談笑中。風通しのよさがチームの一番の魅力
大学では経済工学を専攻していた檜枝。統計学や情報科学などを学んだ後、大学院に進学し、機械学習の知識を習得しました。
「就職活動では、IT系を中心として業界は絞らず、自分の専門分野が活かせる企業を探しました。企業選びにおいて私が重視していたのは『人』です。日産を選んだのも、優しく穏やかなリクルーターの人柄に惹かれたことが決め手の1つとなりました。
また、自動運転の領域で一歩先をいく開発をしていたことも魅力を感じた点です。私の地元では飲酒運転の事故が多く、自動運転技術の開発に携わることで、社会課題の解決に貢献したいと考えて入社を決めました」
2020年に日産へ入社した檜枝は、ADASのソフトウェア開発に従事。1年目から責任ある仕事を任せてもらえたことが印象的だったと振り返ります。
「コロナ禍での入社でしたが、入社直後から実践的な業務に携わる機会が得られました。とくに印象的だったのは、車両に搭載されるプログラムを書かせてもらえたことです。責任ある仕事を1年目から任せてもらえることに、やりがいを感じました。
私が所属している部署は設立されてからまだ年数が浅いのですが、実践を通じて新卒社員を育てる風土があります。挑戦の機会を与えて放任するのではなく、必要なときに上司や先輩がしっかりとフォローしてくれます。そのため心理的安全性が高く、成長のスピードが速いと感じます」
社会人1年目から大きな仕事に挑戦できたことは、檜枝にとって貴重な学びの機会になりました。
「入社する前は、コードを書くことがソフトウェア開発の主な業務だというイメージを持っていました。しかし実際は、要件定義や仕様書の作成など、コーディング以外の工程も重要なのだと学びました。
また、大学院で取り組んでいた開発とは異なり、企業におけるソフトウェア開発では多くの関係者との調整や連携が必要だということも、新たに学んだ点です。エンジニアとして身につけなければならないスキルの広さを実感しました」

▲移籍先のAIベンチャーの仲間と
2024年10月から、ベンチャーチャレンジプログラム(通称がつんチャレンジ)に参加した檜枝。面接を経てマッチングしたAIベンチャーに、半年間移籍しました。
「がつんチャレンジに興味を持ったのは、部内の先輩がこのプログラムに参加していたことがきっかけです。AIの重要性を感じながらも、自部署での活用が限られていると感じていたため、自ら学んで知識を還元したいと考えました。
また、大学院で機械学習やディープラーニングを研究していたため、そのナレッジを広げたいという想いもありました。上司からも、『今後のSDV開発に向けて、AIのナレッジを外部で習得してきてほしい』と背中を押してもらい、ベンチャー企業という今まで経験したことのない世界に飛び込むことを決めました」
移籍先では、人物検知にかかわるAIシステムの開発を担当。日産とは異なる開発手法に触れる機会となりました。
「開発アプローチは、詳細な要件定義から始めるのではなく、まず基本的な機能を実装し、あとから不具合の修正や機能の拡張を行うアジャイルの手法でした。これまでもソフトウェア開発の経験はありましたが、生成AIと会話しながらプログラミングを書いたのは初めてです。高度なプログラミングスキルを持っていなくても開発ができるので、AIを活用するハードルが大きく下がりました。
ほかにも印象に残っているのは、MVV(ミッション・ビジョン・バリュー)を策定するための合宿に参加したことです。そこでは人とAIの未来について議論が交わされました。AIを活用できないと、これからの時代に生き残ることはできない──そうした危機感をあらためて持つ機会となりました」
日産とは異なるカルチャーを持つベンチャー企業で働き、視野を広げた檜枝。半年間の移籍期間を終えて日産に戻り、報告会を開催しました。
「AIの進化がいかにすごいか、それを活用できないことが今後どれほどのリスクになるかなど、ベンチャー企業での学びを部内で共有しました。報告会を通じ、生成AIを業務に活用することは不可避であるという共通認識を部内で持つことができたこと。それが何よりの成果だと感じています」

▲部内DX推進の先は、未来の自動運転を支えるエンジニアに
AIベンチャーでの経験を活かし、檜枝はSDV開発の効率化に向けて次の目標を描いています。
「仕様書の作成やコーディングなど、現状は開発工程の多くを手作業で行っています。一部ではCI(継続的インテグレーション)による自動化も進んでいますが、全体としてはまだまだです。AIを積極的に活用し、SDV開発の効率化をさらに推進していきたいと考えています」
その実現に向けては、いくつかの課題があることも認識しています。
「AIツールは日々進化しているため、導入に向けた比較検討が難しい点が課題です。ツール選びに時間をかけていては一向に導入が進まないため、意思決定のスピードを速めていきたいと思います。
AIでどこまで自動化できるかは未知数ですが、日産にはチャレンジする姿勢を大切にする文化があります。『他のやらぬことを、やる』ためにも、失敗を恐れず挑戦を続けていきたいです」
現在は部内のDX推進を最大のミッションとしている檜枝。今後の展望として、自動運転の領域でもAIを活用していきたいと語ります。
「将来的には、以前担当していたADASのソフトウェア開発に再び携わりたいと考えています。自動運転にもAIを活用することで、状況に応じた柔軟な判断や操作を可能にし、完全自動運転の夢に近づいていきたいと思います」
檜枝が描く自動運転の未来。それを実現する土壌が日産にはあると、力を込めて語ります。
「高速道路でのハンズオフドライブを可能にする運転支援システム“ProPILOT”など、日産は先進的な技術を開発してきました。そうした技術力はもちろん、日産の最大の魅力は、やはり『人』にあると私は感じています。
入社前にリクルーターを通じて感じた、『人』に対する印象の良さは今も変わりません。尊敬できる仲間たちと一緒に働けることを、私は誇りに思っています。これからも日産ならではの技術と人の力をかけ合わせながら、クルマの新たな価値創造をめざしていきたいです」
R&D部門 ソフトウェアデファインドビークル開発本部 ソフトウェア開発部
▶「ソフトウェアデファインドビークル技術開発」特設ページを見る
※ 本記事はtalentbookに掲載されている、日産自動車株式会社のストーリーを紹介しています。
※ 記載内容は2025年7月時点のものです
この記事のライター
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