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ビジュアルデザインとは、映像や写真など視覚的な要素を使って、情報を分かりやすく伝える手法です。ブランドイメージを形成したり、顧客エンゲージメントを向上させたりする際に役立ちます。
本記事では、ビジュアルデザインの定義やグラフィックデザインとの違い、活用される分野、未経験からスキルを習得する方法を解説します。デザインの仕事に興味がある方は、ぜひ最後までご覧ください。
ビジュアルデザインとは、視覚に訴えて情報を美しく、分かりやすく伝えるためのデザインです。見た目を整えるだけでなく、「何を」「誰に」「どう伝えるか」という設計も含めて考えます。
対象となる領域はイラスト、タイポグラフィ、写真、製本、広告、パッケージ、ブランディングなど。特定の媒体に縛られず、複数のメディアを横断して情報を伝える役割があるのが特徴です。
優れたビジュアルデザインを作成できれば、消費者の興味を惹くことができます。そのため、デザインの美しさと伝達力を両立させることが、ビジュアルデザインの本質といえるでしょう。
ビジュアルデザインはWebや映像などのデジタル領域を含む、複数のメディアを横断するのが特徴です。一方、グラフィックデザインは主にポスターやチラシ、書籍などの印刷物を通じて情報を伝えるデザインを指します。
ただし近年はデバイスの普及により、印刷物とデジタルを切り離して考えることが難しくなっています。そのため、より包括的な視点を持つビジュアルデザインの重要性が高まっているのです。
ビジュアルデザインの基本となるのは以下の4つです。
これらをバランスよく組み合わせると、情報がより正確かつ魅力的に伝わります。
ビジュアルデザインのイメージを大きく左右するのが配色です。赤は「情熱」、緑は「自然」、青は「誠実」のように、色にはそれぞれ異なるイメージがあり、うまく配色することによって特定の意図を持たせられます。そのため配色は、ユーザーに伝えたい意味やイメージに応じて決めることが大切です。
ちなみに、ビジュアルデザインに使用されるメインカラーは「ドミナントカラー」、ドミナントカラーを引き立てる色は「アクセントカラー」と呼ばれます。アクセントカラーはデザインに応じて1〜2色使われることが多く、配色の割合は6:3:1(ドミナントカラー:アクセントカラー①:アクセントカラー②)が目安です。
レイアウトは、情報の並べ方を決める設計図のようなものです。「どこから読めばよいか」「何が一番重要か」が分かる構成にすると、情報が正確に伝わりやすくなるでしょう。たとえば、チラシやWebサイトを見る際、人間の視線は一定の法則に従って動いているとされています。
具体的には、横書きの場合はZ型(左上→右上→左下→右下)、縦書きの場合はN型(右上→右下→左上→左下)といった具合です。そのためレイアウトは、視線をうまく誘導するように考えなければいけません。「順番通りに読んでもらえるか」を第一に考え、文字や画像の配置を決めていきましょう。
タイポグラフィとは、文字の見せ方の設計です。フォントの種類やサイズ、行間や文字間を整えると、読みやすくなります。また、見出し・本文・補足情報の階層をはっきりさせると、読み手は情報をスムーズに整理できるでしょう。文字の大きさや太さをうまく使い分けることがポイントです。
なお、日本語特有の表現にも配慮が欠かせません。イタリック体などの欧文のデザインを当てはめるのではなく、日本語に合った文字の扱いを意識するのも重要です。
イラストや写真、動画は、文章だけでは伝えきれない情報を補い、理解を深める役割があります。視覚的な情報は、直感的な理解につながるでしょう。適切な写真や映像、ユニークなイラストを配置することで、デザインのクオリティを高められます。
ビジュアルデザインは、主に以下の分野で活用されています。
それぞれ詳しく見てみましょう。
ビジュアルデザインが活用される代表的なジャンルのひとつが、雑誌・本・カタログなどの出版分野です。出版業界では、表紙や本文のレイアウト、紙の質感など、あらゆる要素にデザイナーが関わります。書店に数々の本が並ぶなかで目を引く一冊を作るためにも、ビジュアルデザインは欠かせません。
広告物のビジュアルデザインを作成するのも重要な仕事です。チラシやポスターなど紙媒体の広告物のほか、CMや音声などのデジタル広告の作成も担当します。広告におけるビジュアルデザインの役割は、商品の内容や魅力を一目で伝えることです。そのうえでブランドや商品の魅力を印象づけ、購入につなげることが求められます。
また、広告のデザインは受け手に不快感を与えないかどうかも重要です。ブランドの印象に直結し、企業の信頼性にも影響するため、広告物のビジュアルデザインを制作する際は慎重さが欠かせません。
食品や生活関連雑貨などのパッケージや、包装デザインを手がける仕事もあります。「パケ買い」という言葉もあるように、パッケージは商品とお客様をつなぐ最初の接点です。店頭やECサイトに多くの商品が並ぶなか、お客様に手に取ってもらえるかどうかはパッケージデザインにかかっています。
「思わず手に取ってしまう」ような魅力的なデザインは、ブランドイメージにも大きく寄与するでしょう。ただし、パッケージには「景品表示法」や「食品表示制度」など、法律上のルールがあります。商品の魅力を伝えつつ、誤解のない情報を届けることが大切です。
インターネット市場が拡大していることで、Webメディアやサービスにおけるビジュアルデザインの需要性が高まっています。視覚的な美しさはもちろん、見やすさや操作のしやすさといった顧客のユーザビリティを向上させることも欠かせません。
ホームページのデザイン設計を担当する場合は、プログラミングやコーディングなどの知識も必要になるでしょう。Webバナーを作る際は、ユーザーの視線の動きや伝えたい情報を意識することで、効果的なデザインを作成できるはずです。
ビジュアルデザインは見た目を整えるだけでなく、情報を整理して相手に正しく伝える役割を担っています。そんなビジュアルデザインに関わる主な仕事は以下の4つです。
近年では行政機関でもデザイナーの採用が進んでいるほど、需要が高まっている仕事です*1。このことからも、ビジュアルデザインのスキルは自分らしい働き方を実現するための強力な武器になるでしょう。
ビジュアルデザインに必要な知識やスキルは、以下の4つです。
それぞれ詳しく見てみましょう。
ビジュアルコンセプトを決める際は、「誰を対象にするのか」「何を伝えたいのか」「達成したいことは何か」を明確にしましょう。決定したコンセプトにあわせて、色やフォント、写真などの要素へ落とし込んでいきます。
デジタル庁の資料でも、一貫性のある設計の重要性が示されています*2。あらかじめコンセプトを決めておけばデザインの方針がブレにくく、情報を的確に伝えられるはずです。
タイポグラフィで重要なのは、文字の書体を使い分けたり、文字の行間を調整したりなど、文字の配置や読ませ方を工夫することです。ユーザーにとって読みやすく美しいレイアウトで文字を配置しましょう。
またロゴや道路標識など、文字そのものをデザインすることもタイポグラフィの一種といえます。タイポグラフィに関する知識があれば、適切なフォントの組み合わせや文字の配色が可能になるので、身に付けておきたいスキルです。
イラストは情報理解を補助するための重要な要素です。視認性が重視されるビジュアルデザインには欠かせません。ビジュアルデザイナーにイラストのスキルは必須でないものの、イラストを描けると活躍の幅が広がるでしょう。
Adobeが提供するIllustratorを使えば、簡単なイラストやグラフィックを作成できるので、興味のある方は試してみるのがおすすめです。またデジタル庁でも、視認性や分かりやすさを重視したイラスト素材を公開しているのでチェックしてみてください。
ビジュアルデザインに写真を活用する場合もあります。そのため、加工・編集技術を身につけておくのがおすすめです。レタッチに関する基本知識のほか、三分割法など構図を把握しておくと、デザイン設計がしやすくなります。写真加工にはPhotoshopを使用するのが一般的なので、操作に慣れておいて損はないでしょう。
ビジュアルデザインの学習方法としては、以下の3つが挙げられます。
それぞれの特徴を詳しく見ていきましょう。
書籍はレイアウトやタイポグラフィ、配色などの基礎知識を体系的に学べるのが魅力です。順序立てて解説されているため、初心者でも知識を身につけやすいでしょう。
まずは書籍の内容を参考にしながら、完成度の高いデザインを再現してみてください。配色や文字組みを自分なりにアレンジしつつ、第三者から意見をもらうと理解がより深まります。生成AIなどのトレンド情報をキャッチアップしたいときは、発行年数の新しい書籍を手に取るのがおすすめです。
専門的な知識を身につけるなら、専門学校や大学に通う方法もあります。専門学校は広告制作やポートフォリオ制作など、より就職を見据えた実践的な授業が充実していているのが特徴。大学では、視覚表現を社会やメディアとの関係から捉えるなど、理論と実践を幅広く学べるカリキュラムが組まれています。
制作した課題をプロから直接フィードバックしてもらえるため、改善点を発見しやすいのも専門学校や大学で学ぶメリットといえるでしょう。
スクールを活用する方法もあります。特にオンラインスクールは自宅で学びやすいため、忙しい方におすすめです。学習スケジュールや添削サポートが整っており、短期間で効率よく学びたい人に適しています。また、講師や仲間など一緒に頑張れる人と出会えることで、モチベーション高く学習を続けられるのもメリットです。
近年は生成AIを取り入れたWebデザイン講座も見られます。最新情報を学べるのかなど、カリキュラム内容を比較し、自分に合ったスクールを選びましょう。受講料だけでなく、ソフト利用料や制作環境なども事前に確認しておくと安心です。
未経験からビジュアルデザインを学ぶなら、全50以上の職種スキルが学び放題の女性向けキャリアスクール「SHElikes(シーライクス)」がおすすめです。
「Webデザインコース」では、配色やレイアウト、タイポグラフィといった、デザインの基礎知識を習得可能!ほかにも、IllustratorやPhotoshop、Figma、カメラ・写真など、ビジュアルデザインに必要なスキルが学べるコースがそろっています。
講師に質問できる機会や、受講生同士で交流できるコミュニティもあるなど、挫折しにくい仕組みも充実。仲間と切磋琢磨しながら、理想のキャリアを目指せる環境が整っています。
もともと、銀行の営業職として週5出社で働いていたまゆこさん。しかし「この状況を何とかしたい」と考え、SHElikesの短期集中型コース「PRO デザイナー」の受講を決意しました。
勉強会やフィードバック会に積極的に参加し、「なぜそのデザインにしたのか」という根拠を言語化する力を身につけたといいます。加えて、お仕事チャレンジを通じて実際の案件を経験し、自信を掴んだそう。
今では、Webデザインやコーディング、動画編集といったマルチスキルをもとに、受講開始からたった4ヶ月でフリーランスデザイナーとして活躍しています。
ビジュアルデザインは、情報を美しく、分かりやすく伝えるためのデザインです。配色やレイアウト、タイポグラフィといった基本を押さえることで、あらゆる媒体で通用するデザインが作れるようになるでしょう。
未経験からビジュアルデザインを学ぶなら、女性向けキャリアスクールのSHElikesがおすすめ!Webデザインの基礎知識からIllustrator、Photoshop、Figmaの使い方、カメラ・写真のスキルまで、全50以上の職種スキルを学べるコースが用意されています。
ビジュアルデザインについて学び、デザイナーやイラストレーター、カメラマンとして活躍したい方は、ぜひお気軽に無料体験レッスンに参加してみてください。
※出典
*1:デジタル庁「デザイナーの求人一覧」より
*2:デジタル庁「参考資料(サービスデザイン)サービスデザイン関連ガイドラインの読み進め方・資料の探し方」p2より
この記事のライター
SHEshares
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SHEsharesは、女性向けキャリアスクールSHElikesが運営する、自分らしいキャリアのヒントが見つかるライフスタイルメディアです。Webデザインやライティングなど、未経験からスキルを身につけ、理想の働き方を叶えた女性たちのインタビューを豊富に掲載。キャリアチェンジの成功談や仕事事例などを通じて、一歩踏み出したい女性の背中を押し、新しい生き方のきっかけを提案しています。
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