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DX化や働き方の多様化が進む現代において、新たなスキルや知識を学び直す「リスキリング」への注目が高まっています。経済産業省によるリスキリング補助金制度「リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業」の拡充もあり、以前よりも個人の学び直しが強力にバックアップされるようになりました。
しかし、いざ挑戦しようと思っても「受講料が高くて一歩踏み出せない」「自分も補助金の対象になれるの?」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
本記事では、個人のリスキリングで活用できる主な補助金制度について詳しく解説します。支援事業の対象講座・スクールもご紹介するので、リスキリングを通じてキャリアアップを目指したい方はぜひ参考にしてください。
スキルアップに有効なリスキリングですが、「費用が高そうで取り組めない」と不安に感じる方も多いのではないでしょうか。コストを抑えて学びたい場合は、政府や自治体の補助金制度を活用するのがおすすめです。
国や自治体ではリスキリングに使用できる補助金制度が用意されており、以下の制度は個人でも申請することができます。
| 補助金・支援制度名 | 制度の概要 | 制度の種類 | 補助額 |
| リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業 | 経済産業省が認定した事業者のキャリア相談・講座・転職支援を受けられ、要件を満たした場合に補助を受けられる制度 | – | 条件に合致すれば、最大で受講料の70%還元(上限56万円) |
| 教育訓練給付制度 | 厚生労働大臣が指定する教育訓練を修了した際に、受講費用の一部が支給される制度 | ・専門実践教育訓練:労働者の中長期的キャリア形成に資する教育訓練 ・特定一般教育訓練:労働者の速やかな再就職及び早期のキャリア形成に資する教育訓練 ・一般教育訓練:その他の雇用の安定、就職の促進に資する教育訓練 | ・専門実践教育訓練:受講費用の最大80%(年間上限64万円)が訓練受講中6か月ごと、および修了後等に支給 ・特定一般教育訓練:受講費用の最大50%(上限25万円)が訓練修了後に支給 ・一般教育訓練:受講費用の20%(上限10万円)が訓練修了後に支給 |
| ハロートレーニング(公的職業訓練) | ハローワークの求職者を対象に、再就職に必要な職業スキルや知識の講座を受講できる制度 | ・公共職業訓練:雇用保険を受給している求職者の方を対象にした訓練 ・求職者支援訓練:雇用保険を受給できない求職者の方を対象とした訓練 | 職業訓練を無料で受講可能(テキスト代等は自己負担)一定の要件を満たせば月10万円の受給もあり |
| 母子(父子)家庭自立支援給付金 | 母子家庭の母または父子家庭の父のスキルアップを支援する制度 | ・自立支援教育訓練給付金:母子家庭の母または父子家庭の父の主体的な能力開発の取組みを支援する制度 ・高等職業訓練促進給付金等事業:就職で有利となる資格の取得を目指して養成機関で修業する期間の生活費を支援する制度 | ・自立支援教育訓練給付金:対象の訓練を受講・修了した場合、経費の60%が支給 ・高等職業訓練促進給付金等事業:訓練期間中に月額10万円(訓練期間の最後の1年間は14万円)、訓練修了後に5万円を支給 |
制度によって対象者や「在職中か離職中か」などの条件が異なります。特に、今の仕事を続けながらキャリアチェンジを目指す場合には、手厚いサポートと高い補助率を両立した「リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業」がおすすめです。
自分に合った制度を見極めるために、まずは各制度の詳細を確認してみましょう。詳しくは以下の記事でチェックしてみてください。
経済産業省の「リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業」は、キャリア相談・リスキリング・転職支援を一気通貫で支援する仕組みを整備することで、個人のリスキリングを推進する事業です。
経済産業省が事前に採択した事業者に対して経費が支給され、一定の条件を満たせば、補助事業者を経由して転職を検討している個人へと受講料の一部還元を受けられます。
ここでは「リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業」の詳細を以下の項目に分けて解説します。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
本事業は、キャリア相談や転職支援などを行う補助対象の事業者に対して、政府が対象経費を補助する制度です。個人は、本事業によって直接的な補助を受けるのではなく、補助事業者経由で受講費用の給付を受けることになります。
具体的には補助対象の事業者から以下の3つのサービスを受けられ、リスキリングから転職支援まで支援してもらえるのが特徴です。
詳細なサービス内容は補助事業者によっても異なりますが、リスキリングによって転職を目指す方にとってはメリットが大きい制度です。
リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業の対象者は、事前に採択された補助事業者です。補助事業者を経由して給付金を受け取るには、以下の対象者の要件を満たす必要があります。
〈対象者の要件〉
在職者には、正社員・契約社員・派遣社員・パートやアルバイトなど企業等と雇用契約を締結している方が該当します。経営者やフリーランスなどは対象とならないので注意しましょう。基本的には上記の要件ですが、補助事業者ごとに細かな条件が設定されているため、よく確認しましょう。
上記の対象者が補助を受けるには、リスキリングの講座受講が必須条件となります。受講者への給付条件は2段階に分かれており、最大で受講料の70%の還元(上限額56万円)の給付を受けられます。
なお、各補助事業者によって受講金額や負担軽減の割合は異なります。受講可能なリスキリング講座もデジタル分野から医療・介護などの専門分野までさまざまなので、身につけたい講座を提供している補助事業者を選びましょう。
ここからは「リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業」の対象となるスクール3選をご紹介します。
補助金を活用して学べるスキルや対象者、補助金額なども詳しく解説するので、申請を検討している方はぜひチェックしてみてください。
SHElikes(シーライクス)は、全50以上の職種スキルを学べる女性向けキャリアスクールです。WebデザインやWebマーケティングをはじめ、動画編集、広告運用、SNS運用、プログラミングなど多彩なコースが用意されており、未経験からでもキャリアチェンジを目指せます。
またSHElikesは、月に1回のグループコーチングで振り返りと学習の目標設定ができたり、受講生同士で交流できるコミュニティがあったりと、コース受講以外のサービスも利用しながら、モチベーション高くリスキリングに取り組めるのが魅力です。
「リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業」の補助対象となる「レギュラープラン」では、キャリアカウンセラーによる1on1キャリアカウンセリングや書類・面接対策などの転職支援サービスを受けることもできます。
なお、SHElikesでは受講料の50%分が入会時に還元されるため、初期費用を抑えてスタートできるのが大きな特徴です。
| スクール名 | SHElikes |
| 対象コース | レギュラープラン ・50以上の職種スキルが学び放題 ・キャリアカウンセリングなどの転職に向けたサポート |
| 補助金額 | ・入会時に受講料の50%早期還元(早期還元はカウンセリングの場でご入会いただいた初回参加時のみ適用) ・SHElikes入会中かつ2027年4月30日までにSHE株式会社が紹介した転職先へ転職し、1年間継続勤務した場合は20%追加還元 |
| 公式サイト | https://shelikes.jp/ |
TechAcademyは、キラメックス株式会社が提供するプログラミングスクールです。現役のエンジニアが講座を担当し、Java・Webデザイン・AI・アプリ開発・フロントエンドなど多様なコースが用意されています。
またTech Academyは、転職・副業といった学習目的別にコースを選べるのが特徴です。転職を目的としたコースではキャリアカウンセラーによるサポートを受けられ、1000社以上の紹介求人から転職先を紹介してもらえます。
「リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業」にはWebデザインやフロントエンドなど複数のコースが対象となっており、お得なセット割引も準備されているのがポイントです。Pythonとデータサイエンス、PythonとAIなど関連スキルをまとめて習得できるので、効率的な学習を目指している方はぜひチェックしてみてください。
| スクール名 | TechAcademy |
| 対象コース | Java・Webデザイン・AI・アプリ開発・フロントエンドなど幅広いコース(セット割引あり) |
| 補助金額 | ・対象のコースを受講修了した時点で受講料の50%を還元 ・テックアカデミーの転職支援サービスで転職し、1年間の継続勤務をすれば20%を追加還元 |
| 公式サイト | https://techacademy.jp/benefits/reskilling |
デジタルハリウッドSTUDIO by LIGは、Webデザインやグラフィックデザインなどクリエイティブスキルを中心に学べるキャリアスクールです。リアルとオンラインのハイブリット型で講座を受講でき、キャリア相談やポートフォリオ作成など就職・転職サポートも揃っています。
「リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業」にはWebデザイナー専攻やグラフィックデザイン講座などが対象となっており、条件を満たせば受講料の最大70%(56万円)の補助を受けることが可能です。
1年間かけてスキルを習得できる長期受講コースでも補助を受けられるので、確実にスキルを身につけたいという場合はぜひ説明会に参加してみてください。
| スクール名 | デジタルハリウッドSTUDIO by LIG |
| 対象コース | Webデザイン専攻やグラフィックデザイン講座などを含むデザイン・動画編集のコース |
| 補助金額 | ・リスキリング講座の受講を修了した場合に受講費用の1/2相当額(上限40万円)を還元 ・リスキリング講座の受講を経て実際に転職し、その後1年間の就業を確認できた場合は、追加で受講費用の1/5相当額(上限16万円)を還元 |
| 公式サイト | https://liginc.co.jp/studioueno |
経済産業省による「リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業」の利用は、以下のような方におすすめです。
補助金を活用すれば、費用をおさえながら新たなスキル・知識を習得することが可能です。今後のキャリアの幅を広げるためにも、条件に当てはまっている場合は積極的に利用しましょう。
リスキリングによる新たなスキルの習得は、年収アップにつながります。専門スキルを身につけることで自身の市場価値を高められるので、年収や就業条件など好待遇での転職を目指せるでしょう。
「リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業」を活用すれば、少ない自己投資でスキルアップを目指せるのがメリットです。将来的な年収増加につなげるためにも、補助金を使ってスキルアップを図りましょう。
ITやAI業界への転職を検討している方も、経済産業省のキャリアアップ支援事業を利用するのがおすすめです。
AIをはじめとするデジタル技術を使える人材は年々需要が高まっていますが、独学での学習は難しいため、スキルを身につけるには真剣に学ぶ必要があります。なかでもキャリアスクールは、必要な知識やスキルを効率よく学ぶことができ、スクールによっては転職支援を受けることもできます。とはいえ、キャリアスクールに通うには決して安くない費用がかかるため、コスト面からスキルの習得をためらう方もいるでしょう。
その点、補助金制度を利用すればコストをおさえてITスキルを習得できます。未経験からでもIT人材として活躍できる可能性が広がるため、補助金を使って効率的にスキル習得を目指してみてはいかがでしょうか。
「リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業」の対象には、さまざまな専門スキルを学べるスクール・講座があります。プログラミング・Webマーケティング・Webデザインだけではなく、医療・介護などの専門分野、英語といった専門スキルや語学の学習を安価に進められるのが大きな魅力です。
特定分野でのスキルを強化すれば、業界内での競争力を高め、より好待遇のポジション・役割を狙えるようになります。自分のキャリア目標に合わせて必要なスキルを多く学ぶためにも、補助金で金銭的な負担を減らしつつ学習を進めるのがおすすめです。
補助金制度を利用してキャリアチェンジを成功させるためには、事前の準備が重要です。ここでは、リスキリング補助金を最大限に活用する2つのコツをご紹介します。
具体的な内容を詳しく見ていきましょう。
効率よくスキルを習得するために、まずはリスキリングの目的を明確にし、自分に合った分野を選びましょう。転職や副業、収入アップなど、実現したいキャリアによって必要なスキルは異なります。
目的が定まっていれば、スクール側へ相談する際も具体的なアドバイスを仰ぎやすくなり、自分に最適な学習プランを提案してもらえるのが利点です。反対に、目的があいまいなまま受講すると、学ぶべき内容が絞りきれず、モチベーションの低下や挫折を招くリスクがあります。
受講前に、自分が「どのような働き方を目指したいのか」をしっかりと洗い出し、学習効率を高めるための土台を築いておくことが大切です。
リスキリング補助金制度には、それぞれ申請期限や事業の実施期間が定められています。例えば経済産業省の支援事業も、現時点では2028年3月までとされていますが、予算の上限に達した場合は予定より早く終了する可能性も否定できません。
「いつかやろう」と先延ばしにしている間に制度内容が変更されたり、チャンスを逃したりすることのないよう、早めの行動を心がけましょう。また、転職後の継続勤務による追加支給(20%分)を狙う場合も、逆算すると早めに受講を開始するほうがスケジュールに余裕を持てます。
検討を始めた今こそが、最もお得に学びをスタートできるタイミングです。
キャリアアップを目指している方は、実際にスクールでキャリアアップに成功した先輩たちの事例も参考になるかもしれません。ここでは新たなスキルや知識の学び直しを行い、転職やキャリアチェンジを通じて活躍の幅を広げた先輩たちの事例をご紹介します。
外回りの営業として働いていたしほきちさんは、営業スキルしかない現状に不安を感じていたそう。そこで、大学時代に挫折したデザインへの再挑戦を決意してSHElikesに入会しました。デザインだけでなく、マーケティングやライティング、コーチングまで幅広く学習し、コミュニティ活動を通じて実践経験を積み重ねたといいます。
その後は、集客に悩む企業へのマーケティング視点でのアドバイスや社内でのCanva付箋機能を使ったブレスト提案など、学んだスキルを本業でも積極的にアウトプットしました。そうした姿勢を評価され、インサイドセールスに転身後1年で昇進を実現!現在は本業で年収100万円以上アップを叶えながら、副業でSNS運用代行やコーチングサービスの立ち上げ準備も進めています。
しほきちさんが手にした成果
カスタマーサクセス・セールスリーダーとして働いていた璃奈さんは、分析力や課題発見力、企画力といったビジネススキルに自信がなく、やりたいことも明確でない状態にモヤモヤを感じていました。そんなとき、50以上の職種スキルを学べるSHElikesで自分の”好き”や得意を見極めながらスキルアップすることを決意し、入会。
さまざまなコースをつまみ食い受講した結果、カスタマーサクセスやプロジェクトマネジメント領域が得意であることに気づき、関連するコースを本格的に受講したそう。カスタマーサクセスの思考法や顧客分析力を身につけ、自己分析を通じてキャリアビジョンを明確化した結果、受講開始からわずか2ヶ月でマネージャー職への昇格を実現しています。
璃奈さんが手にした成果
食品メーカーで営業として働いていたもんかさんは、働き方ややりがいの面から退職を決意。その後の自己分析の結果、「昔からデザインやものづくりが好きだった」ことに気づきます。適職診断でWebデザイナーが提案されたことをきっかけに、在宅で働けるWebデザイナーを目指してSHElikesに入会しました。
デザイン系コースを中心に学習しながら、マーケティングや動画編集スキルも並行して習得したそう。SHEが主催するコンペにも積極的に参加し、5回目にして初採用されたことで自信を獲得しました。その後商社でデザイン職のアルバイトとして採用され、仕事に対する姿勢と向上心が評価されて10ヶ月目に正社員に昇格!現在は在宅勤務でデザイン業務をする傍ら、動画制作やSNS運用も担当しています。
もんかさんが手にした成果
本記事では、個人のリスキリングで使える補助金や経済産業省による「リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業」の概要について解説しました。経済産業省が推進する補助金制度を活用すれば、金銭的な負担を減らしつつ新たなスキル・知識を学ぶことができます。
習得できるスキルや補助内容はキャリアスクール・講座によって異なるため、自分が身につけたい分野やコスパを考慮したうえで選びましょう。
「今後のキャリアプランに迷いがある」「幅広いスキルの中から自分に合ったものを見つけたい」という方は、女性向けキャリアスクールのSHElikes(シーライクス)に通うのがおすすめです。Webデザインやプログラミングを含む全50以上の手に職スキルを学ぶことができ、興味のあるコースを自由に組み合わせて学習できます。
経済産業省のキャリアアップ支援事業対象のレギュラープランでは、月に1回のコーチングや転職支援サポートも受けられるので、何をやりたいかは明確ではないが、キャリアチェンジやスキルアップをしたいという方にとってはぴったりのスクールです。無料体験レッスンも実施しているので、気になる方はぜひ以下のボタンから申し込んでみてください。
この記事のライター
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