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春はホタルイカの美味しい季節です。茹でて売られているのでそのまま食べられるお手軽食材。酢味噌でいただくのが定番ですが実はサラダや炒め物にもぴったりなのです。料理家Citronヨーコが日々のお料理に活用するレシピをお届けいたします。
買ってきたホタルイカをそのまま食べると、固い部分が気になることはありませんか?きちんと下処理をするとホタルイカ本来の食感を楽しめてずっと美味しくなりますよ!
↑写真は2つの目・口・軟甲を取り除いたところ
① 一番固く、食べて違和感があるのが目。すぐにわかるところにありますからこれだけはどんな料理でも取り除くとよいでしょう。手でつまめば簡単に取り除くことができます。
② 次に食感が気になるのは軟甲。ホタルイカの長い部分は頭のようですが実は胴。その後ろがわの中に縦に薄い透明な板状のものが入っています。骨抜きやピンセットがあると取りやすいですが指でもとれます。
③ 丁寧に下処理をするなら口も取り除きたいところ。円状に生えている足の付け根の中心部にあります。手で引っ張れば簡単にとりのぞくことができます。
ホタルイカは寄生虫による食中毒の予防で茹でて出荷されることが一般的。そのまま加熱せず食べる酢味噌和えやサラダでは目・軟甲・口の全てを取り除きたいところ。
炒めるなど加熱して使うときは目だけ取り除けば他はそれほど気になりません。デパートなど高級店では目を取り除いてあることもあります。買ってきてから時間が経つと水っぽくなるので炒めないメニューではさっと熱湯に通すとよいでしょう。
春に旬を迎えるホタルイカと独活を合わせました。梅干しベースの香りのよいドレッシングがとてもよく合います。おもてなしにもぴったりな大人のサラダです。
ホタルイカ 6個
トマト 中1個
独活 長さ4cm×2本
スナップエンドウ 4個
寄せ豆腐 100g
梅干し 2個
米酢 小さじ2
水 小さじ2
白醤油(なければ醤油) 小さじ2
黒ゴマ油 大さじ1.5
木の芽 適量
① トマトは皮に包丁で十字の切れ目を入れ、熱湯に5秒入れ冷水に放つ。皮をむいて串切りにし、さらに半分に切る。スナップエンドウは塩ゆでしてサヤをさく。
② ウドは皮をむき、薄切りにして酢水にさらす。ホタルイカは目・軟甲・口を取り除き、さっと湯を通す。寄せ豆腐は軽く水を切る。
③ 梅干しを細かくたたく。ボウルに梅干し・米酢・水・白醤油を入れ混ぜる。ごま油を少しずつ混ぜているところに加えていく。白醤油で味を整える。
④ 皿にすべての具材を彩りよく盛り付け、ドレッシングをかけまわす。仕上げに木の芽をちらす。
ホタルイカと菜の花は季節の出会いもの。とてもよく合う組み合わせです。
材料(2人前)
ホタルイカ 10個
菜の花 8本
プチトマト 3個
にんにくみじん切り 小さじ1/2
輪切り唐辛子 適量
アンチョビ 3フィレ
オリーブオイル 大さじ2
好みのパスタ 200g
茹で湯 2l
塩 20g
① 菜の花を5cmの長さに切る。プチトマトは半分に切る。鍋に茹で用の湯を沸かして塩を加えパスタをアルデンテに茹でる。ホタルイカは目を取り除く。
② フライパンにニンニクのみじん切り、オリーブオイルを入れて弱火で熱する。ちりちりしてきたら唐辛子・アンチョビを加えアンチョビをヘラなどで細かくほぐす。菜の花・トマト①の湯で湯から160mlをとって加えよく混ぜる。
ホタルイカ、①のゆであがったパスタを加えフライパンを大きくゆすり、ソースをパスタに吸わせるようにする。塩・コショウで味を整える。この時水分は少しフライパンの鍋底に残っている程度。
③ 皿に盛り付けて完成。
ホタルイカはソース味にもよく合います。味の濃い春菊と合わせるととても美味しく仕上がりました。いつもの焼きそばの具を替えるだけでごちそうに変身です。
材料(2人前)
焼きそば用蒸し麺 2玉
油 小さじ2
酒 50ml
ホタルイカ 8個
春菊 60g
しらす 20g
柚子やレモンなど柑橘の皮(あれば) 適量
① 春菊は5cm長さに切る。柚子の皮は繊切りにする。
② 鍋に油を熱し麺を加えてよくほぐす。春菊・ホタルイカを加え酒を加えてよく混ぜ、蓋をし弱火で2分おく。ソース・プチトマト・しらすを加えて全体によく混ぜ合わせ味を整える。
③ 皿に盛り、柑橘の皮をちらす。
今回は旬のホタルイカを使ったお手軽レシピを紹介させていただきました。5月中まで出回っていますのでいろいろなレシピにチャレンジしてみてくださいね。
料理家Citronヨーコの日々のレシピが皆様の食卓のお役に立てましたら嬉しく思います。
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この記事のライター
Citronヨーコ
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料理研究家Citronヨーコ。神奈川県横浜市たまプラーザで料理教室PetitCitronを主宰。フランス料理・和食・イタリアン・豆腐料理をベースにした家庭料理が専門です。四季をいかした梅干・ラッキョウなどの保存食つくりも年間を通して大切にしています。世界・日本各地の生産地を廻って美味しいものを求め歩くのもライフワーク。シェフを呼んでのレッスンや年に数回、レストランでの食事会も主宰しています。フランス2つ星レストラン研修・豆腐マイスター協会理事。
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