
/
大好き、チキン南蛮!大学時代を過ごした宮崎で出会った、特別思い入れの深いメニューです。今回は、当時、バイト先の板前さんから教わった宮崎の王道チキン南蛮と、今もよくよく食卓にのぼる我が家の定番チキン南蛮。2つのチキン南蛮レシピを紹介します。ご飯もススム、お酒もススム、2つのチキン南蛮、ぜひお試しあれ!
ある日、私の目の前に現れた3枚のメモ。記憶の中からすっかり姿を消していましたが、これはあの時の!
20年以上前のこと、学生時代を過ごした宮崎で、バイト先の温泉旅館の板前さんが書いてくれたチキン南蛮のレシピでした。
今でこそ、すっかり全国区になったチキン南蛮ですが、当時は今ほど知名度はなく、私の初めてのチキン南蛮デビューは、入学してすぐ先輩に連れられて行った「おぐらチェーン」。
あのフワフワ衣の甘酸っぱいチキン、鶏が隠れるほどたっぷりかかったタルタルソースのインパクトたるや。おいしかったなぁ。
以来、すっかりチキン南蛮の虜となった私は、あちこちのチキン南蛮を食べ歩いたものです。宮崎では、メニューにハンバーグがなくても、チキン南蛮がないことはないってくらい、県民食だったチキン南蛮(←当時の私、調べ)。
お店や、それぞれの家庭によって、その味、姿形は実に様々で…タルタルがかかっているものもあれば、かかっていないものあり。鶏肉も、もも肉だったり、胸肉だったり。甘酢あん仕立ても好きだった。
そんな「チキン南蛮」愛を熱く語るも、「まだ自分で作ったことはない」と言う私に、板前さんがささっと書いて渡してくれたのが、このレシピ。うれしくって、大切にとっておいたんです。でも、このレシピで作ったこと…なかった…(汗)。
四半世紀もの間、寝かせてしまいましたが、板前のおじさんに教わったチキン南蛮。今こそ、作りますよ!
早速、レシピを読むも…。「砂ト」は砂糖、「キュリー」?は、ああキュウリね。味の素は省略しちゃってもいいかなー。私なりに何とかレシピを解読して、作ってみました。
「懐かしーい。宮崎の味!」。おいしく出来たので、皆さんもぜひ作ってみてくださいね。
☆タルタルソース
キュウリのピクルスのみじん切り…大さじ1
玉ねぎのみじん切り…大さじ1
ゆで卵のみじん切り…1個分
パセリのみじん切り…少々
マヨネーズ…大さじ1
塩、こしょう…各少々
ピクルス液…小さじ1
☆甘酢
米酢…大さじ3
うすくち醤油…大さじ1
こいくち醤油…小さじ2/3
唐辛子…1/2本
砂糖…大さじ1
みりん…大さじ1
塩…少々
酒…大さじ1/2
レモンの輪切り…2枚
鶏胸肉…2枚
塩、こしょう…少々
溶き卵…1個分
小麦粉…適量
揚げ油…適量
① タルタルソースの材料をあわせておきます。
② 甘酢の材料を小鍋に入れ、沸とうしたら火を止め、冷ましておきます。
③ 鶏胸肉は、余分な脂を除き、塩、こしょうで下味をつけ、小麦粉をはたき、溶き卵にくぐらせます。
④ 160〜170度の油でゆっくりと揚げ、油をきります。
⑤ ④を②の甘酢にくぐらせ、食べやすいサイズに切ります。①のタルタルソースをかけてできあがり。
宮崎を離れて四半世紀。私のチキン南蛮への愛は、途絶えるどころか、会えない間にさらに深まり、自由気ままに独自の変化?進化?を遂げ、こんな形になりました。
チキン南蛮なのか、サラダなのか、何なのか。もはや、もとの姿は留めていないようにも思いますが、これが私のチキン南蛮。
大きな鉢に、ありったけの野菜をたっぷり山盛りに盛って、鶏肉を漬けた甘酢ごと、野菜にのせます、かけます。コクのある甘酢ドレッシングみたいな感じでしょうか。
ご飯もすすむ!お酒もすすむ!我が家の人気メニューです。
フライパンで少ない油で揚げ焼きするので、後片付けだってラクチン。野菜はたいてい何でもいけます。ぜひお試しください。
☆甘酢
米酢…大さじ3
醤油…大さじ3
砂糖…大さじ1
赤玉ねぎの薄切り(or玉ねぎ)…1/6個
鶏胸肉…1枚
塩、こしょう…少々
小麦粉…適量
溶き卵…1個分
揚げ油…適量
野菜…レタス、パプリカ、キュウリ、トマト、何でもOK!
① 皿にたくさんの野菜を盛って、準備しておきます。
② 小鍋に甘酢の材料をあわせ、軽くあたためる程度、火にかけます。砂糖が溶ければOK。
③ 鶏胸肉は余分な脂を除き、一口大に繊維を断つようにそぎ切りします。
④ 鶏に塩、こしょうで下味をつけ、小麦粉をまぶし、溶き卵にくぐらせます。
⑤ フライパンに1cm程度、揚げ油を熱し、④の鶏を入れ、返しながら揚げ焼きします。
⑥ 鶏の油をきり、②の甘酢に入れます。
⑦ ①の野菜に鶏を甘酢ごとまわしかけて、召し上がれ。
おいしいですよねー、チキン南蛮。皆さんもぜひ作ってみてくださいね。
【あなたにおすすめの記事】
■michill(ミチル)の「アプリ」が遂に登場!便利な機能をご紹介♡
■どうやって作るの?って褒められる!簡単ビールのおつまみ3選
■みんなの「うまい!」が止まらない!絶品ソースで食べるから揚げ
■お気に入りハーブソルト使用♡胸肉を使って女子ウケワンプレート
■オーブンがなくても大丈夫!漬けて焼くだけ!タンドリーチキン
この記事のライター
広島の器と道具の店「LOUTO」店主/フリーランスエディター
田中雪絵
6041
地元福岡にて編集部に勤務後、フリーランスのエディターとして活動。2008年に器と道具の店「LOUTO」を主人の実家のある広島に開店。自身が実際に使い、惚れ込んだ器や道具を、使い手の実感を込めて紹介する。また月に一度、企画展や作家の個展も開催。何よりの楽しみは、毎日の料理と晩酌!
レシピの人気ランキング
新着
カテゴリ
公式アカウント