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ビネガー・発酵料理研究家のいわまあきこです。少し肌寒くなってきましたね。この時期はスープがとってもありがたいものですが、いつものバリエーションにエスニックなスープを加えてみてはいかがでしょうか。今回はあなたの定番スープ化を祈って、現地でお味噌汁のような扱いのラッサムをご紹介します。
ラッサムは、南インドで日常的に飲まれているスープのひとつ。
豆の煮汁にタマリンド(極めて酸味が強く甘味がほとんど無いドライフルーツ的なもの)やトマト、そしてスパイスを加えた、辛くて酸っぱいカレーのようなスープのような…スープです。
ラッサムには長い歴史とたくさんのバリエーションあり、今日の日本の南インド料理店にて提供されているタイプは近代のイギリス人向けに作られたものと言われています。
世界的なおいしさというわけですね。
参考文献:https://note.com/ericksouthweb/n/n25e3b6561c14
さて、私はビネガー・発酵料理研究家ですので、タマリンドとトマトの織りなすラッサム独特の酸味をこよなく愛しています。と同時に、ご紹介するからには日本の各ご家庭で簡単に再現できる酸味にしたい。
ということで、一部のインド料理好きなご家庭以外では使いこなせないタマリンドの代わりに使える調味料を色々試しまして、今回はトマトとの相性がよいワインビネガーをチョイスしました。
酸味は2種類以上掛け合わせることによって、美味しさと旨味がアップします。
トマトと柑橘、柑橘とお酢や2種類以上のお酢の組み合わせたりして美味しい料理を提供している飲食店が多くあります。
シェフのアイデアで美味しさは広がり、家庭では出せない味を生み出してるのです。
また酸味は温度が変化しても感じ方の変化が少ない味覚と言われています。
あったかスープでもちゃんと酸っぱいので、是非トマトとワンビネガーの酸味の掛け合わせをお楽しみください!
A)にんにく(微塵切り) 半かけ(にんにくチューブなら2cm)
A)鷹の爪(赤唐辛子) 1本(半分にちぎり、種も使います)
A)油 小さじ1
B)トマトジュース 250cc
B)塩 小さじ2/3(お好みで微調整)
B)カレー粉 小さじ2
C)ワインビネガー 小さじ2
C)黒コショウ(粗挽き) 小さじ1
C)フライドオニオン 大さじ3
パクチー 1株(10cmくらいの長さにカット)
パクチーの根 1株分
① 鍋にAを入れて火を付ける。香りがしたらBと微塵切りにしたパクチーの根を加える。
② 鍋中が温まったらCを入れてかき混ぜ、沸騰直前で火を止める。
③ パクチーを入れたらできあがり。
チューブのにんにくは油跳ねしやすいので、やけどしないように注意です。
インドのお米「バスマティライス」と合わせるのがオススメですが、手に入りやすいタイ米「ジャスミンライス」や下記のターメリックライスも美味しいです。
ターメリックもスーパーや100円ショップで気軽に買えますので、是非こちらもお試しください!
米 1合
ターメリック 小さじ1/2
有塩バター 5g
あればローリエ 1枚
① 米を洗い、炊飯器に入れ、 1合の目盛りまで水を注ぎ、ターメリックとバターを加え、通常通り炊いたらできあがり。
ポイントは水の量を「すめし」の水分量に合わせることです。
身近なもので、本格的な「濃くて酸っぱい」南インドの味を楽しんでください。
お酢とスパイスは、心と体を温かくし美容と健康に繋がる効果も期待できます!ぜひ、お試しください。
この記事のライター
ビネガー・発酵料理研究家、発酵食品ソムリエ
いわまあきこ
59
人気料理研究家さんのレシピをお伝えする講師に応募・合格。世界の家庭料理を紹介する中で、酸味を活かしたレシピに興味がわき、お酢の世界に魅了されました。現在は、ビネガー・発酵料理研究家そして発酵食品ソムリエとして活動中。お酢とお酢料理の研究をしながら、「美味しく毎日できる料理で知らずに元気に美しく」をテーマに料理教室と日本各地のお酢で巡る「全国お酢旅」を開催しています。
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