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クオール株式会社

患者さまの暮らしに寄り添う。薬局だからこそ実現できるチーム医療の最前線

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クオール薬局の在宅医療は、医師や看護師、介護職、薬剤師が連携するチーム医療の最前線です。病院でのチーム医療とはまた違う、患者さまの暮らしに深く寄り添った視点がそこにはあります。この分野で、薬剤師として第一線で活躍する下田 祐子が、クオール薬局で見つけた在宅医療のやりがいや意義を語ります。

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目次

訪問するからこそわかる、患者さまが抱えている本当の課題

私が勤めている店舗では、外来業務に加えて在宅医療にも力を入れています。ご自宅で暮らす患者さまのお宅へ訪問するケースと、老人ホームなどの施設へ訪問するケースがあり、その中では医師の往診に同行することもあります。

在宅医療における一日は、提携しているクリニックから処方箋を受け取るところから始まります。調剤と鑑査を終えたら患者さまにご連絡し、ご都合の良い時間に訪問します。お届けは車や自転車ですね。

ご自宅へ訪問する上で心がけているのは、一人ひとりのご要望に合わせること。玄関先でのお渡しを希望される方もいれば、「中に入って作業してほしい」という方もいらっしゃいます。以前、白衣が苦手な方がいらっしゃった際には、玄関先で白衣を脱いでからお邪魔したことも。そのため初回訪問時には、事前にお電話でご希望をうかがうようにしています。

実際に訪問すると、薬局での服薬指導だけでは決してわからないことがたくさん見えてきます。患者さまとの会話は、薬局のときとは比べものにならないほどゆっくりお話できますね。ご自宅というリラックスした環境だからこそ、普段は「しっかり飲んでいます」とおっしゃる方でも、「この薬を飲み始めてから便秘気味で」といった副作用に関することも話してくれて。副作用などの情報は医師やケアマネジャー、訪問看護師に共有し、それを次の往診時の治療方針の判断材料にしていただいています。

初回の訪問などは、必要に応じて医師の往診に同行させていただくこともあります。先生が患者さまを診察し、ご家族から話を聞き、治療方針を決定するその場に立ち会うことで、「なぜ、この薬がこのタイミングで処方されたのか」という背景や意図を深く理解することができます。

私たちは、医師や看護師だけでなく、ケアマネジャーやヘルパーといった介護職の方々とも日常的に電話やFAX、専用の情報共有システムを通じて連絡を取り合っています。患者さまと医療と介護の情報を円滑に循環させる「ハブ」としての役割を薬局が担い、そこに、在宅医療の大きな意義があると感じています。

「症状は改善しただろうか?」──患者さまのその後まで気にかけるように

今の店舗に異動してきて、私は初めて在宅医療を経験することになりました。それまでの薬剤師業務とは大きく異なる挑戦であり、正直なところ、最初は不安でした。しかし店舗の先輩や同僚たちが、最初は一緒に訪問してくれて「この時はこうやって声をかけるといいよ」と実践的に教えてくれました。難しいケースの場合はすぐに相談できて、チームで助け合い、支え合える環境のありがたさを、より強く感じましたね。

初めて一人で患者さまのご自宅にうかがった日のことは、今でも鮮明に覚えています。その時の業務は、お薬をお届けし、ご自宅にあるお薬カレンダーに1週間分をセットするというものでした。事前に店舗のファイルでその方の情報や注意点は頭に入れていましたが、紙の情報だけではつかみきれない細かなニュアンスがあります。そのため、過去に訪問したことのある先輩に、お薬の置き場所からお会計のやり方、患者さまとの会話で気をつけるべきことまで、一つひとつ細かく教えてもらい、万全の準備をして臨んでいましたね。

とくに在宅医療に慣れるまで難しかったのは、患者さま一人ひとりで異なる状況やご要望に、的確に対応しなければいけない点です。あちらの患者さまはボックスへのセット、こちらの患者さまはカレンダー、とやり方も違えば、訪問すべき時間帯も異なります。

この大変さを乗り越えるきっかけとなったのは、「すべては患者さまのために」という意識を常に持ち続けることでした。「どうすれば、この方がもっと楽になるだろう」「どうすれば、もっと安心してお薬を飲めるだろう」と考え、行動する。そのために大切だと気づいたのが、患者さまのお話を真摯に傾聴する姿勢。

最初は緊張から、どうしても業務的な説明が中心になってしまいがちでした。しかし、諦めずに対話を重ねていくうちに、お薬以外の世間話の中から、「一人暮らしだから日中は何かと不安だけど、ヘルパーさんが来てくれるこの時間帯が一番落ち着くのよ」といった、その方の生活リズムや本音が見えてくるようになりました。

そこから「では、ヘルパーさんがいらっしゃる時間に合わせてうかがいましょうか」といった、一人ひとりの生活に寄り添った提案ができるようになっていったのです。

在宅医療を経験し、薬剤師として成長できたと感じるのは、心に余裕を持って患者さまに接することができるようになった点です。以前は、目の前のことに精一杯でしたが、今は店舗に戻ってからも、「あの方、訪問の後どうしているかな」「新しいお薬で症状は改善しただろうか?」と、患者さまのその後にまで自然と想いを馳せるようになりました。薬剤師として、そして一人の医療人として、視野が大きく広がったと、成長を感じています。

薬剤師が気づいた小さなサインから課題解決へ。在宅医療チームの真価を発揮

在宅医療の現場では、薬剤師一人の力でできることには限りがあります。医師や看護師、ケアマネジャーといった方々とチームを組み、それぞれの専門性を持ち寄ることで、患者さまが抱える複雑な課題を解決に導くことができます。そのことを強く実感した、とくに印象に残っているエピソードがあります。

その患者さまは、ご高齢ではありましたが非常にしっかりとした方で、「お薬の管理は最後まで自分でやりたい」という強い意志をお持ちでした。そのため、私たちはお薬をシートのままお渡ししていたのですが、訪問を重ねるうち、ご自宅に手つかずのお薬がどんどん溜まっていく状況になってきて。

ご本人は「ちゃんと飲めているから大丈夫」とおっしゃるのですが、実際には飲み忘れや飲み間違いが頻発しており、正確な服薬ができていないのは明らかでした。このままでは、適切な治療効果が得られないばかりか、本来の薬効が十分に得られず、体調に影響を及ぼすおそれがありました。

この状況を改善するため、まず私たちは医師と訪問看護師に現状を報告し、今後の対応について相談しました。そして、それぞれの専門的な立場から、チームとして患者さまにアプローチしていく方針を固めました。

まず、日々の健康状態を最も身近で把握している訪問看護師から、服薬管理が負担になっている可能性を優しく伝えてもらい、その後、最も信頼を寄せている主治医の先生から、「お薬を一つにまとめてみませんか?」と提案していただきました。

私たち薬剤師も、飲むタイミングごとにお薬を一つの袋にまとめる「一包化」という方法について、写真や実物をお見せしながら、「これなら袋を一つ開けるだけで済むので、飲み間違いがなくなりますよ」「日付を入れるので、飲んだかどうかがすぐにわかって安心ですよ」と、具体的なメリットを丁寧に説明したところ、納得いただくことができました。

この一包化によって、残薬は劇的に改善されました。さらに、それまで毎日お薬のセットを手伝っていたご家族の負担も軽減され、まさに患者さまとご家族両方の生活の質(QOL)を向上させることができたんです。患者さまのすぐ傍まで足を運ぶからこそ課題に気づき、医師や看護師に的確な情報を伝えることができる。これこそが、病院のチーム医療とはまた違う、薬局だからこそ実現できるチーム医療の価値だと感じています。

在宅医療チームの一員として輝く瞬間。薬剤師としての誇りを感じて

実はかつて私自身も、薬学生時代の就職活動では、総合病院で働くことに魅力を感じており、どちらの道に進むべきか、迷っていました。しかし、在宅医療の現場に立つ今、クオールを選んで本当に良かったと心から実感しています。

近年、薬剤師の役割は大きく変化し、より医療の現場に近い存在になっていると感じます。店舗でお薬をお渡しするだけでなく、患者さまの生活そのものを支える存在へと変わってきています。

「店舗まで薬を取りに行くのが難しい」という方は、年々増えていて、ご高齢のご夫婦二人暮らしであったり、日中働くご家族が代わりにお薬を取りに来ることが難しかったり。そうした方々から、「家まで届けてもらえると、本当に助かる」という言葉をいただくたびに、この仕事の意義を感じます。

在宅医療の現場は、薬剤師としての専門性が最も輝く場所の一つです。たとえば、患者さまから「錠剤が飲み込みづらくて困っている」という相談を受ければ、医師に連絡して粉砕や散財、水剤への剤形の変更を提案します。私たちの提案によって、患者さまの服薬の負担が軽減され、QOLが向上した瞬間はやりがいを感じますね。

訪問看護師から、「複数の貼り薬をどう管理したらいいかわからなくて……」という相談を受け、日付ごとに仕分ける方法を提案した際には、「こうしてもらえると、すごくわかりやすくて助かります」と感謝の言葉をいただきました。医師や看護師、介護職の方々とのチームの中でお薬の専門家として頼りにされることに、誇りを感じています。

病院を志望する薬学生の皆さんは、チーム医療を学ぶなら病院というイメージがあるかもしれませんが、薬局の在宅医療には、病院とはまったく違う視点からチーム医療を深く実践できる魅力があります。患者さまの価値観や生活習慣に寄り添いながら、最適なお薬を考え、QOL向上をめざしていく。それこそ在宅医療に携わる薬剤師の最大の強みです。

私自身、現在3児の母であり、結婚や出産、引越といったライフステージの変化がありましたが、クオールにはそうした変化に柔軟に対応し、薬剤師としてのキャリアを長く続けられる環境があります。かつて病院への道を考えていた私が、今、こうして患者さまの暮らしに寄り添う在宅医療の仕事に情熱を注いでいて、クオールを選んだことは間違いではなかったと確信しています。興味をもってくださった薬学生の皆さんと、いつかチーム医療の現場でお会いできることを楽しみにしています。

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※ 本記事はtalentbookに掲載されている、クオール株式会社のストーリーを紹介しています。

※ 記載内容は2025年10月時点のものです



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