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ポートフォリオは、Webデザイン未経験者にとって欠かせないツールのひとつです。架空のテーマで制作した作品でも、デザインの見せ方と構成次第で採用担当者に響くポートフォリオになります。
本記事では、未経験からWebデザイナーへの転身を叶えた方のリアルなポートフォリオ例をはじめ、作り方や差別化のテクニックも徹底解説。「載せられる実績がない……」とポートフォリオ制作に踏み出せずにいる方は、ぜひ最後までご覧ください。
未経験のWebデザイナーが採用を勝ち取るには、ポートフォリオの制作が欠かせません。ポートフォリオがあれば、職務経歴書や履歴書では伝えられないデザイン力や思考力を効果的にアピールでき、採用にもつながりやすくなります。
ここからは、Webデザイン未経験者にこそポートフォリオが重要な理由を詳しく見ていきましょう。
ポートフォリオがあれば、デザインのセンスや表現の幅といったスキルを客観的に証明できます。特に実務経験がない場合、企業はポートフォリオだけを頼りに「自社で活躍できるポテンシャルか」を判断します。
未経験からWebデザイナーを目指すなら、ポートフォリオを通じて「何を学んだか」という過程だけでなく「何が作れるか」という成果を示すことが大切です。架空案件であっても、目的設定からターゲット想定、UI設計まで一貫して説明できれば、十分評価対象になります。
ポートフォリオで評価されるのは、制作物のクオリティだけではありません。企業側は「なぜそのデザインにしたのか」という思考のプロセスを重視しています。
デザインは感覚だけで作るものではなく、ターゲットユーザーの課題を解決するための手段です。そのためポートフォリオでも「誰に向けて」「何を解決するために」「どのような判断でこのデザインを選んだか」を言語化した作品が、高く評価されやすくなります。
未経験だからこそ、思考プロセスを丁寧に言語化することで、経験者との差を縮められるでしょう。
Webデザイン未経験者がポートフォリオを制作するときは、実際の事例を参考にするのがおすすめです。本章では、未経験からWebデザイナーになったSHElikes受講生のポートフォリオ作品例を紹介します。
自分のスタイルや目指す方向性に近い事例を参考にしながら、ポートフォリオ制作のヒントを見つけてみてください。
まゆこさんのポートフォリオは、世界観に一貫性があるのが魅力。配色やフォント選び、余白の使い方、動きにまで統一感があり、見た人に洗練された印象を与えています。
作品集である「works」を閲覧すると、WebサイトやLPの制作、バナー、紙媒体の作品まで幅広い実績があることが一目でわかります。提供できるサービスもきれいに整理されており、依頼までの導線を整えているのが特徴です。

まゆこさんのポートフォリオはこちら
meguさんのポートフォリオは、トップページのシンプルな設計とわかりやすい構成が魅力です。制作実績や対応できるスキルなどの重要な情報に、すぐアクセスできる導線が整えられています。
また、お問い合わせフォームへのリンクが目立つ位置に配置されているのも、真似したいポイント。未経験の方にとっても、必要な情報をきちんと届けるサイト設計のお手本になるでしょう。

meguさんのポートフォリオはこちら
みやびんさんのポートフォリオは、ユーザー目線を意識したサイト構成が特徴です。トップページでの自己紹介やサービス内容は端的でわかりやすく、採用担当者が必要な情報にすぐアクセスできる導線設計となっています。
作品紹介には、制作の背景や制作期間なども丁寧にまとめられており、制作プロセスを丁寧に進めている姿勢が伝わる設計です。結果だけでなく「どんな思考で取り組んだか」を見せる工夫は、参考にしてみるとよいでしょう。

みやびんさんのポートフォリオはこちら
あゆみさんのポートフォリオは、ビビッドなカラーを効果的に活用しているのが印象的です。配色があゆみんさんのキャラクターをしっかりと伝え、どのようなデザインが得意なのかを直感的にイメージさせてくれています。
各作品の紹介では、どのような意図でデザインしたかや、ペルソナ設計といったデザイン制作に付随する成果物も提示。「本課題で学んだこと」を記載することで、成長性をしっかりアピールする構成になっています。

あゆみさんのポートフォリオはこちら
どれだけ優れた作品があっても、見せ方の設計が不十分だと評価は半減してしまいます。採用担当者に「この人に依頼したい」と思わせるポートフォリオを制作するには、以下5つの要素を含めることが大切です。
それぞれ詳しく解説するので、Webデザイン未経験の方はぜひチェックしてみてください。
ポートフォリオの冒頭に掲載するプロフィールとビジョンは、採用担当者が「この人はどんな人物か」を判断するために重要な要素です。
採用担当者は、日々多くのポートフォリオを確認しています。その中で記憶に残るためには、単純にスキルや作品を羅列するのではなく「どのようなデザイナーを目指しているのか」というビジョンを明確に伝えるのがポイントです。
前職の経験のほか、デザインを学び始めたきっかけや今後挑戦したい領域などを具体的に記載することで、採用側も人物像への理解を深めやすくなります。
作品を掲載するときは、課題設定から情報設計、デザイン制作、完成までのプロセスをあわせて記載するのがポイントです。思考の流れや改善視点を記載しておけば、採用担当者も再現性を想像しやすくなります。
架空案件でも、ペルソナの設定やカラーパレットの選定理由などを画像・文章でまとめると、思考の深さを伝えることが可能です。制作プロセスを記載するには手間がかかりますが、そのぶんポートフォリオの説得力を高められるでしょう。
Webデザインのトレンドは日々進化しており、企業が求めるデザインの方向性も常にアップデートされています。採用の確率を高めるには、ポートフォリオでデザイントレンドへの理解を示すことも大切です。
現在主流のデザインスタイルを取り入れた作品を掲載すれば、継続的な学習意欲をアピールできます。「このデザインを選んだ理由」もあわせて記載することで、トレンドを理解したうえで意図的に活用しているデザイナーとして評価されるでしょう。
古いデザイントレンドに基づいた作品が並ぶポートフォリオは、学習への積極性が低いと判断されるリスクがあるので、定期的にアップデートすることも重要です。
スキルマップは、自分の保有スキルを客観的に証明する重要な要素です。文章の中にスキルを散りばめるのではなく、視覚的に整理されたスキルマップを設けることで、読み手の負担を減らしつつ自分の強みを的確に伝えられます。
スキルマップには、FigmaやPhotoshopなどのデザインツール、HTMLやCSSなどのコーディングスキル、そしてバナーやLPといった対応領域を記載するのが一般的です。
「Figma:実務レベル/Photoshop:基礎レベル」のように習熟度をセットで表記すれば、採用担当者も「この人にどの仕事を任せられるか」をイメージしやすくなります。
企業がWebデザイナーに求めるのは、美しいデザインを作る能力だけではありません。デザインは「ビジネス課題を解決するための手段」なので、ポートフォリオでも課題を起点にしたストーリーを組み立てましょう。
具体的には、作品ごとに「どのような課題があったか」「どのようなアプローチを取ったか」「結果としてどのような効果が期待できるか」という流れでストーリーを構成するのがポイントです。
完成したデザインとともに、ストーリーとして背景・仮説・施策・結果を示すことで、実務に近い判断力をアピールできます。
Webデザイン未経験者がポートフォリオを制作するときは、以下6つのステップを意識することが重要です。
感覚や思いつきで進めるのではなく、採用担当者の視点で考えることで、プロのようなポートフォリオを制作できます。ここからは、効果的なポートフォリオの作り方について詳しく見ていきましょう。
ポートフォリオを作るときは、まずターゲット企業のニーズを分析し、制作方針を定めましょう。ポートフォリオの評価基準は企業ごとに異なるので、ニーズを把握せずに制作すると、採用に結びつきにくくなります。
ターゲット企業の分析では、求人情報や企業サイトから、求める人物像や制作物の傾向を読み取るのがポイントです。企業のデザインスタイルに合った作品をポートフォリオの中心に据えることで、親和性をアピールできます。
ポートフォリオの方向性を決めたら、実際に作成していきます。専用のツールやプラットフォームを活用すれば、コーディングスキルがなくても、質の高いポートフォリオサイトを短期間で完成させることが可能です。
代表的なツールとしては、Webサイトをノーコードで作成できるSTUDIO、クリエイター向けのポートフォリオ作成サービスであるBRIK PORTFOLIOやBehanceなどが挙げられます。
ただし、ツール任せにすると個性が薄れる恐れもあるので、文章構成や作品説明で差別化を図るとよいでしょう。
ポートフォリオに掲載する作品は、量よりも「質」を優先するのがポイントです。採用担当者はポートフォリオ全体の印象でスキルを判断するので、クオリティの低い作品が混在していると、評価が下がるリスクがあります。
自信を持ってアピールできる作品を10点程度掲載し、各作品には制作意図・プロセス・工夫した点などを併記しましょう。配色・余白・フォントに一貫性を持たせることで、デザインの完成度をより高められます。
作品のクオリティと同じくらい重要なのが、ポートフォリオサイト自体のデザインとレイアウトです。採用担当者にポートフォリオを読み進めてもらうためにも、Webデザインのトレンドを取り入れた「見せ方」を意識しましょう。
特に未経験者の場合は、ポートフォリオサイトそのものがデザインスキルの証明になります。余白や文字サイズ、視線の流れを整理し、読みやすさを最優先に設計することが重要です。
加えて、現在のトレンドに合わせてデザインを微調整することで、質の高いポートフォリオを制作できます。
ポートフォリオが完成したら、公開前にプロのデザイナーや講師からフィードバックを受けることが大切です。第三者に客観的に見てもらうことで、自分では気づきにくいデザインの改善点を発見できます。
自分の思い込みだけでポートフォリオを進めると、自己評価と企業評価にズレが生じやすいので注意が必要です。プロのデザイナーは採用につながるポイントも理解しているので、フィードバックに基づいてポートフォリオを磨き上げましょう。
ポートフォリオは、一度公開したら完成ではありません。競争優位性を維持し続けるには、新しい作品を追加したりデザイントレンドに合わせてレイアウトを見直したりと、定期的にブラッシュアップすることが大切です。
長期間ポートフォリオを更新していないと「今の実力とはズレているのでは?」と企業に懸念を与えるリスクが高まります。採用機会を失ってしまうこともあるので、ポートフォリオは常に最新の状態にしておきましょう。
Webデザイン未経験者のポートフォリオは、どうしても似たような構成・似たような作品に収束しやすい傾向にあります。ほかの候補者と差別化を図るには、作品のクオリティを高めると同時に、以下のようなポイントを意識することが大切です。
それぞれ詳しく解説します。
Webデザインの現場では、Adobe FireflyやMidjourneyをはじめ、AIツールを業務に組み込む動きが広がっています。そのためポートフォリオでも、AIツールのスキルを示すことが大切です。
たとえば、画像生成や構成案の整理にAIを活用した過程を説明すれば、ツールへの理解力と応用力を証明でき、他の未経験者との差別化につながります。
ただし、AIに関するスキルを記載するときは、あくまでも道具として使いこなす能力をアピールするのがポイントです。AIに作業を丸ごと任せた印象を与えないよう、自分の判断や編集のプロセスを必ず添えましょう。
ポートフォリオ制作では、レスポンシブ対応とアクセシビリティへの配慮を徹底することも重要です。現在のWeb制作の現場では、モバイルユーザーへの対応が必須要件となっています。
スマホでポートフォリオを閲覧したときに、画面幅によってレイアウトが崩れたり、文字が読みにくくなったりすると、その時点で評価が下がる可能性もあるでしょう。
またアクセシビリティについても、適切なコントラスト比や画像への代替テキストの設定といった対応が求められます。レスポンシブ対応とアクセシビリティへの配慮は、Webデザインの基本であるからこそ、未経験者が差をつけられる領域です。
ポートフォリオで差をつけるなら、制作の裏側を見せるのもひとつの方法です。
たとえば、最初に描いたラフ案と完成したデザインを並べて見せることで「なぜこのデザインを採用し、なぜ別のデザインを却下したのか」という試行錯誤の過程を視覚的に伝えられます。
制作の裏側を見せることは、失敗の露出ではありません。デザインが完成するまでの思考のプロセスをあえて見せることで、未経験者でも採用に結びつきやすくなるでしょう。
Webデザイナー未経験でポートフォリオを制作しようとすると、以下のような疑問が生じることも多いのではないでしょうか。
未経験者の場合は、実務経験やスキルの不足が懸念となり、公開をためらってしまうケースも珍しくありません。
各疑問にわかりやすく回答するので、ポートフォリオ制作が進まないという方はぜひ参考にしてください。
自分でテーマを設定して制作した架空案件も、内容次第で評価対象になる可能性があります。架空案件を載せる場合は、制作意図・ターゲット設定・課題解決のプロセスを明確に示すことが重要です。
架空案件で設計力と再現性を証明できれば、実務に近い思考プロセスを持つ候補者として評価されるかもしれません。実績不足を補う手段としてはもちろん、架空案件は自分のデザイン思考を自由に表現できる場としても有効です。
コーディングスキルがない段階でも、無料テンプレートを活用してポートフォリオを制作することは問題ありません。
ただし、無料テンプレートをそのまま使うのはNGです。企業側はサイトの設計意図を重視する傾向にあるので、テンプレートを軸にしつつ配色やレイアウトを工夫しましょう。
テンプレートのデフォルトカラーを応募先企業のブランドカラーに変更し、フォントを読みやすく調整するだけでも、「デザインの意図をもってカスタマイズした」という姿勢が伝わります。
テンプレートはあくまでも土台なので、自分らしさを加えながらオリジナルのポートフォリオを制作してみてください。
クオリティに自信がないときは、プロからフィードバックを受けるのがおすすめです。完璧を目指して公開を先送りにしていると、採用のチャンスを自ら狭めてしまいます。
第三者からの指摘を基に改善のサイクルを回せば、採用担当者に見せられる水準に引き上げることが可能です。キャリアスクールのコミュニティやSNSなども活用し、フィードバックを受ける機会を増やしましょう。
Webデザイナー未経験者がゼロからポートフォリオを作るなら、キャリアスクールを活用してみてはいかがでしょうか?SHElikes(シーライクス)は、Webデザインをはじめ全50以上の職種スキルを学べる、オンライン完結が可能な女性向けキャリアスクールです。
PhotoshopやIllustratorの基本知識からUI/UXデザインまで幅広い講座があり、ポートフォリオ制作に必要なスキルを一気通貫で身につけられます。課題や添削があるコースを受講すれば、ポートフォリオに載せる架空案件を制作することも可能です。
ポートフォリオの制作方法を学べるイベントもあるので、未経験からでも「選ばれる」ポートフォリオを作れるでしょう。
未経験からWebデザイナーになるには、ポートフォリオを戦略的に制作することが大切です。架空案件やテンプレートを使ったポートフォリオでも、思考のプロセスやデザインの意図を明確に説明できれば十分評価につながります。
ポートフォリオが形になったら、第三者からのフィードバックを受けてブラッシュアップしていきましょう。
「何から始めたらいいかわからない」という方は、女性向けキャリアスクールSHElikes(シーライクス)の受講がおすすめです。Webデザインを含む全50以上の職種スキルを定額・学び放題で習得でき、ポートフォリオ制作に必要なスキルを網羅的に身につけられます。
無料体験レッスンもあるので、Webデザイナーとしてのキャリアをスタートさせたい方は、ぜひ参加してみてください。
この記事のライター
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