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国産レモンの季節到来!何に入れてもおいしい万能調味料『塩レモン』を手作りしませんか?材料はレモンと塩だけと、実はとっても手軽。食べ方はアイデア次第で無限大です。『塩レモン』を使ったアレンジレシピもご紹介します!
すっかり日本でも定着した感のある『塩レモン』ですが、あらためてどんなものかもう一度おさらいを。
“塩レモン”とは、レモンを皮ごと塩で漬け込んで熟成させた調味料です。
熟成させることで、皮まで柔らかく、酸味もマイルドになり、生のレモン×塩では得られないようなまろやかな味になるのです。
お肉やお魚の漬け込みからソース、サラダやドレッシングなど幅広く使えます。
自分で作った塩レモンは格別です。毎日瓶をふりながら、日々熟成して育てていくのはとても楽しいもの。
さあ、さっそく作ってみましょう!
・レモン(国産) 2~3個
・塩(できれば天然塩) レモンの正味重量の10%
・保存瓶(煮沸消毒しておく) 1個
*レモン2個で、塩20g(大さじ1・1/3)、レモン3個で塩30g(大さじ2)が目安です。
*皮ごと食べるので、国産などのノーワックスのもの、できる限り農薬を使用していないものを使いましょう。
① レモンはよく洗って水けをペーパータオルなどでしっかりとふく。
② レモンはくし形切りに6~8等分に切る。
③ 煮沸した清潔な瓶に、②のレモンと塩を交互に詰める。蓋をしっかりとしてふる。
④ 直射日光などを避け、常温で保存し、一日1回以上上下をさかさまにするようにふる。約2週間程度してとろみが出てきたらOK。
・調理器具は清潔なものを使いましょう。
・一度開封したものは、冷蔵庫で保存し、できるだけ早めに使いきるようにします。また、塩レモンを取り出す箸なども清潔なものを。
・雑菌が入り、カビなどが出てきた場合は、各自判断して使うのは控えてください。
2週間たつとこんな感じに。しっとりとして、とろみのある汁が出てきます。
この、塩レモンから出てくるとろみのある汁は、ドレッシングにしたり、お肉やお魚をマリネしたりと万能です。
くし型の塩レモンは、種を包丁の先端で除き、皮もワタの部分も、刻んだり、細切りにしたりして使います。
下味、ソース、両方に“塩レモン”を使っていきます。お肉に刻んだ塩レモンを揉みこむことで、柔らかく、さっぱりした味に仕上がります。
タレの塩レモン×はちみつの相性も抜群。甘酸っぱい餡を絡めた唐揚げは、夕飯に、そしておつまみにもピッタリですよ!
・鶏もも肉(大) 1枚
・A 塩レモンみじん切り 1切分
・A 酒 大さじ1
・A 生姜すりおろし 小さじ1/2
・片栗粉 適量
・揚げ油 適量
・B 塩レモンみじん切り 小さ目1切れ分
・B はちみつ 大さじ1
・B 水 大さじ2
・B 醤油 小さじ2
① 鶏もも肉は5cm角に切り、Aをもみこみ、できれば30分以上漬ける(ビニール袋などに入れて冷蔵庫に入れて漬けこむ)。時間がない時はすぐに作ってもOK。
② ①に片栗粉をしっかりとまぶし、170度に熱した油で約6~8分間火が通るまで揚げる。
③ 小さなフライパンにBを中火で煮立て、沸騰して泡が出てきたら②を入れて手早く煮絡める。
アイデア次第で様々なお料理に使える『塩レモン』。
刻んでクリームチーズに混ぜたり、バターに混ぜてじゃがいもに載せてもおいしいです。
アレンジレシピはぜひ、私の著書『レンジで簡単!塩レモンレシピ』(新星出版社)もチェックしてくださいね。こちらの本では、瓶なしでも作れるジップロック(チャック付保存袋)を使った方法も詳しく紹介しています。
今年はぜひ、『塩レモン』作りにチャレンジしてみてください!
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この記事のライター
阪下千恵
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料理研究家、栄養士、家事研究家。外食大手企業、オーガニック宅配会社を経て独立。書籍、雑誌のレシピ開発を中心に、企業レシピ開発、テレビ、ラジオ等への出演、自宅料理教室開催など幅広く活動中。料理の基本、おもてなし料理、お弁当レシピまで著書多数。作りやすく温かみのある味付けに定評がある。
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